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組織で取り組むUI/UX

“教養”がUXを向上させる--アートと顧客体験の関係 - (page 3)

綾塚祐二

2016-05-10 07:00

さまざまな知識、技能

 広く、深く見渡すことが必要であり、ITシステムに限らずさまざまな形態や媒体を扱う必要があるので、UIやUXの設計に関わる人々には種種雑多な知識や技能が求められる。

 そもそも、さまざまな「ユーザー」の置かれたさまざまな状況やシステムなどの使用場面などを洞察せねばならないので、知識や技術に加えいろいろな経験も必要である。

 共通部分も多いし、明確な境がある訳ではないが、粒度の違うUXにはそれぞれ別の知識が必要になる。どういう粒度/レベルのUXを今見ている/扱っているのか、ということを常に意識し、場合によっては担当者や部署を切り分けることも考慮したほうがいいということを第5回で述べた。

 1人ひとりのカバーできる範囲や深さには自ずと限りもある。チームや部署、組織全体でより広い範囲をうまくカバーできるよう、人材を集め、育てていきたい。

 この連載でもいくつか紹介したように、UIやUXの基礎知識といえるものは(それだけでもいろいろな方向性のものが)あるが、必要となる「種種雑多」の中にはまとめることすら難しいものも少なくない。

 そういったタイプの知識や経験を身につけるには、特定の方法はないが、好奇心を持ち、いろいろな世界に触れ、よく観察し、試してみる、という姿勢が必要である。

 それは個々人に必要とされることでもあるが、組織全体でもそれが必要であり、それを楽しむ、という文化や風土ができていることが重要である。

 スローガンとして「自由な」「新しい発想」などを掲げている組織は多いと思うが、それが本当の意味での文化や風土として浸透しているだろうか。その点も、UX的な視点から確認してみるといいかもしれない。

アートの感覚

 上で述べたような姿勢や種種雑多な知識というのは、いわゆる「教養」につながるものと捉えられる。「UIやUXの設計には広い教養が必要であり、UI/UXの向上の推進のためには組織としての『教養』、及びそれを大事にする文化が必要である」とも言えるだろう。

 そして「教養」は、第3回で紹介した、チームラボの猪子社長の「ビジネスのアウトプットが、アートのように感動するものでないと生き残れなくなっていく」という発言の「アート」の部分につながる。

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