――開発したマインドフルネスのアプリとはどんなものでしょうか。
MYALOというアプリです。本には2種類の瞑想しか書いていないのですが、3種類の瞑想をステップバイステップで学べる内容になっています。なぜ米国で坐禅とか瞑想が流行ったのかというと、あちらは音声付きガイドでわかりやすく瞑想ができます。日本では、まず座ってくださいというのですが、姿勢を正すといってもわからないし、呼吸をといってもわからないことが多いです。そこでガイド付きのマインドフルネスのガイドとなるものを作りたかったということです。

「MYALO」
まとめ
石川さんの話を聞きながら、気づくことの大切さ、自分の感情を素直に受け止め、それを客観視することが大事で、それをうまくコントロールする効果的な手法がマインドフルネスということだと改めて理解しました。マインドフルネスというものを聞きかじっただけでは意味がなく、本質を問うていくことに意味があるのだと思います。
ストレス社会の中でも、高いパフォーマンスが求められているが、100年の人生設計が求められている今の時代に、脳を疲れさせている場合ではないという石川さんの言葉に共感します。
マネジメントする側も、ひとりひとりのパフォーマンスを高めるためには、疲労のマネジメントも重要です。簡単に取り組めて、深い気づきを与えてくれるマインドフルネス。やってみる価値は多いにありそうです。
- 石見一女(いわみ かずめ)
- 株式会社Be&Do代表取締役 一般社団法人人と組織の活性化研究会代表理事 オンラインで行動変容を実現する手法と仕組みを開発し提供する事業をおこなっている。その仕組みを用いた自発的な健康増進をもたらすプログラム「健康100日プロジェクト」や健康経営推進ポータル「ウェルビネぷらす」を開発、販売。学習の定着化、オンライントレーニングなどのサービスを提供。