稼働音解析IoT技術を活用した稼働音の可視化とデータを収集、解析することで、これまで工場内のさまざまな機械の稼動音や製品の加工音などが入り混じり、ベテランの保全技術者の耳でしか設備の異常音は聞き分けることができないと思われていた異常検知が可能になるとのこと。
さらには、高さ10メートルを超えるような箇所の部品に関する稼動音を含めて対応でき、設備全体を網羅することでより安定的に運用できるという。
NTTデータとNDESは、共同開発した機械加工設備の異常音を検知することで異常状態を把握する稼働音解析IoTソリューションを提供するとともに、IoT技術を活用した生産業務改善に向けたIoTコンサルティングやIoTプラットフォームの提供をはじめとする総合的なIoTサポートを実施する。
今後、本実証実験で確立される設備稼動音監視を含む生産設備監視のノウハウを基にソリューション化し、製造業全般に向けて幅広く販売していく。本ソリューションを含む、IoTコンサルティングやIoTプラットフォームの提供をはじめとする製造業向けIoTサポートビジネスで、2020年度までにNTTデータグループ連結で累計100億円の売り上げを目指す。
一方の日立造船は、IoT技術を活用した生産設備の故障予兆検知の実現によって、自社の生産設備に対して適切なタイミングで適切な内容のメンテナンスを実施することで、設備の稼働率向上と保全コスト削減の両立を目指す。今後、ものづくりの主要工場である有明工場を中心に、さらにIoTを推進し、製造ノウハウのAI化を図ることで、より高度なロボット活用を行い、グループ全体で生産革新を推進していく。