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クロスクラウド戦略との関係--VMwareのネットワーク/ストレージ仮想化事業 - (page 2)

末岡洋子

2016-09-05 08:30

ソフトウェア定義ストレージ:Dellとの合体はチャンスになる

 ソフトウェア定義ストレージ「VMware Virtual SAN(VSAN)」を推進するストレージ&アベイラビリティ・ビジネスユニットでシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーを務めるYanbing Li氏だ。

 Li氏はVSANを「ハイパーコンバージドであり、ハイパーバイザーコンバージドでもある」と表現する。ソフトウェア定義ストレージ製品であるが、vSphereを統合しているためだ。これは、ハイパーコンバージドベンダーのNutanixとの競合で、大きな差別化になる。シンプルさに加えて、vSphereを含むことから管理技術vCenterが利用できる点も特徴だ。例えば、「vRealize Automation」を利用して自動化管理やプロビジョニングの自動化が図れるという。

VSANを推進するストレージ&アベイラビリティ・ビジネスユニットでシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーを務めるYanbing Li氏
VSANを推進するストレージ&アベイラビリティ・ビジネスユニットでシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーを務めるYanbing Li氏

 VSANは現在5000社の顧客を抱えるが、顧客数以上にLi氏が強調するのが、ミッションクリティカル領域での利用が進みつつあるという点だ。同社が顧客に行った調査の結果として「64%がビジネスクリティカルなアプリケーションを動かしている」と胸を張る。具体的には、Oracle、SAP、Microsoftなどで、SAP HANAの事例も出てきているという。

 VMwareの親会社であるEMCが間もなくDellに買収されるが、これについては「楽しみにしている」とLi氏。具体的には、製品とビジネスの両方のシナジーがあるとしている。

 製品側では、「ハイパーコンバージドはサーバベンダーに大きなチャンスをもたらす。サーバをもっと高機能に、高収益な製品にできるからだ。Dellは最も包括的なVSANポートフォリオを提供できるだろう――VSAN認定サーバ、VSANをプリロードプリインストールされたサーバ、スタックを統合した「VxRail」のようなアプライアンスのほか、VSANを土台とした「VMware Cloud Foundation」(ソフトウェア定義ストレージに必要なコンポーネントをセットにしたもの)スタックを乗せることもできる。VSANをあらゆる形で活用できる」とLi氏。ビジネス側では、Dellの持つディストリビューションを活用できるとした。

 Dellとの関係がDell以外のハードウェアベンダーに与える影響はないのか? Li氏は、VMwareとEMCの関係を示し、次のように述べた。「vSphere、ひいてはVMwareの成功は、さまざまな協業関係がありエコシステムを構築したから。これまでも(EMCの傘下にありながら)VMwareは中立的なポジションを維持しながら、EMC、EMC以外のベンダーと協業してきた。Michael(Dell氏、DellのCEO)も、VMwareの独立性とエコシステムの継続にコミットを示している」。

 日本については、日本法人でストラテジックアライアンス本部長を務める名倉丈雄氏がコメント、NEC、富士通、日立といった提携ハードウェアメーカーに状況を説明しており、将来のロードマップ共有などの関係を継続して構築しているという。「VMwareとの協業の継続に自信を持ってもらっている」と名倉氏は説明した。

 今後の機能強化については、「一般的な方向性」と前置きしながら、Hadoopビックデータやコンテナ化されたアプリケーションなどワークロードのサポート拡大、ビックデータを利用した管理のスマート化、ビルトインでの暗号化機能の提供などを挙げた。遅延を大きく改善するといわれる新規格のNVMeなど、ハードウェア側の進化に合わせて製品も強化していくほか、ストレージとして利用したいというニーズに応じるためにiSCSIサポートも検討しているとした。

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