1-to-Many Replicationではまた、VM単位の複製を複数のVMstoreに取れるようにもなっており、ローカルとリモートへのバックアップはVMstoreだけで完結ようにもなっている。バックアップの転送先は、4つのVMstoreまでを指定できる。TGC 3.5で構成、管理できる。
「従来はバックアップを複数行うには、バックアップ先でバックアップソフトの利用が必要となっていたが、今回からTintri上から一元的に管理できるようになった」(八木下氏)

1-to-Many Replicationでは複数のDRサイトが利用できるようになる(ティントリ提供)
障害に事前に対応
新しいサービス「ティントリアナリティクス」は、VM単位で診断データを収集して、VMstoreの稼働状況を分析して、将来の状況を予測するというもの。これまで手がけてきた2000システム、過去6年分の蓄積されたデータからモデル化した情報を提供する。

ティントリジャパン SEマネージャー 東一欣氏
ティントリアナリティクスはSaaSとして提供される。利用できる機能は、VM単位の診断データ、アプリケーションのグループ化と分析、最長で18カ月先までの性能や容量を分析、予測する。過去36カ月までデータをさかのぼって参照、シミュレーションする機能も提供する。「Auto Support」を有効化しているVMstoreのユーザーに無料で提供される。
Auto Supportは、VMstoreの稼働状態や運用状況を定期的に収集することで蓄積データの解析と将来予測、障害時に必要な情報を自動的に取得することで迅速にテクニカルサポートを提供する仕組み。
「以前から運用管理機能が実装されていたが、今回、お客さまのサイトで稼働するVMstoreとTGCでの仮想マシン単位で可視化するとともにリアルタイムに分析できるようになった。これでプロアクティブに障害に対応できる。仮想マシン単位の運用管理を発展させることでお客さまの現状、最大18カ月先までの予測をクラウドサービスとして提供する」(SEマネージャー 東一欣氏)