最高情報責任者(CIO)の地位は今のところ安泰
GartnerのリサーチディレクターであるValerie Logan氏によると、CDOの存在感が高まってきていても、CDOがCIOの座を奪うことはなく、両者は協力して作業を実施していく関係になるという。同氏は「CDOは今回の調査で明らかにされているように、データ管理やアナリティクス、データ科学、倫理、デジタル変革のサポートを含む、幅広い責任を担っている。このような責任が、アプリケーション管理や技術的なインフラといったCIOの役割を浸食するとは考えていない」と述べている。
その一方で、同じCDOという略称となる最高デジタル責任者の役割は、かつて大きな注目を集めていたが、今後は低下していきそうだという。
Logan氏は「デジタルという文脈のなかでは、今や変化すること自体が人々やプロセス、テクノロジ、『そして』データの機能となっている。最高データ責任者の役割は、組織におけるデータやアナリティクスの力の発展に注力したデジタル変革を可能にすることだ。今後、デジタル主流の時代が到来するとともに、最高デジタル責任者の役割が一時的なものとなる一方、最高データ責任者の役割は3つの目的で今後も残るだろう。それらは戦略的資産としての情報の管理と、データに基づく洞察やイノベーションの実現、データによる新たな売上高増加手段の推進だ」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。