IT関連企業向けの入札案件数
図表4、5は2017年1月1日~2017年12月31日の一年間で「入札情報速報サービスNJSS」が収集した案件の中に、IT関連案件(案件名称に特定の単語を含むもの)がどの程度公示されていたかを算出したものである。
図表4
図表5
これを見ると年間約9万件近い案件が公示されていることになる。もちろん、これ以外の案件でもIT関連企業が参加できる案件が存在することを踏まえると、より多くの案件があることが予想できる。予算消化のために年度末(3月)に案件が集中するイメージの強い入札だが、グラフを見ると1年を通じて案件が出続けていることがよく分かる。
実際にどんな案件があるのか?
次に、どの様な案件がいくらで落札されているかピックアップしてみよう。図表6は、入札情報速報サービスNJSSにおけるIT関連企業が参入できる案件の落札情報の例である。(落札結果もすべて公開情報である)
図表6
これらの結果を見ると、名の知れた地方自治体だけでなく、なじみの薄い外郭団体(独立行政法人や第三セクタ―など)まで幅広い機関より、案件が民間企業に発注されていることが分かる。