企業決算

オラクル、クラウド売上高32%増--SaaS事業の成長をアピール

Stephanie Condon (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2018-03-20 10:07

 Oracleは米国時間3月19日、取引終了後に2018会計年度第3四半期の決算を発表した。純利益は35億ドルだった。

 売上高は前年同期比6%増の97億8000万ドル、非GAAPベースの1株あたり利益は83セントだった。アナリスト予想では売上高が97億8000万ドル、1株あたり利益を72セントとされていた。


提供:ZDNet

 IaaSを含むクラウド事業の売上高は32%増の15億6600万ドル、SaaS事業は33%増の11億5100万ドルだった。オンプレミスの総売上高は64億1500万ドル、新規ソフトウェアライセンスの売上高は2%減の13億8800万ドルだった。

 最高経営責任者(CEO)のMark Hurd氏は発表の中で、「当社のクラウドSaaS事業は50億ドルに急速に近づいている。そして、今はまだ初期の段階だ」と述べた。同氏によると、Oracleのオンプレミスアプリケーションのユーザーのうち、自社のアプリケーションをクラウドに移行する作業に既に着手しているユーザーの割合は15%以下だという。

 「当社のアプリケーションユーザーの残りの85%が自社のアプリケーションのクラウドへの移行を開始していけば、われわれの目の前には巨大な機会が広がる。われわれは、当社のSaaS事業が極めて早い時期に現在の2倍以上の規模に拡大すると予想している」(Hurd氏)

 その一方で、最高技術責任者(CTO)のLarry Ellison氏は、提供が開始されたOracleの自律型データベースを強調した。Ellison氏は発表の中で、「今後、さらに多くの自律型クラウドサービスが登場する」と述べ、Oracleの「Autonomous Analytics」「Autonomous Mobility」「Autonomous Application Development」「Autonomous Integration」サービスに言及した。


この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    セキュリティ対策で注目の「OSINT」、自組織の防御に役立つ基礎知識と活用方法を解説

  2. セキュリティ

    攻撃者は侵入ではなく“ログイン”する、エンドポイントとアイデンティティセキュリティを連携すべき理由

  3. モバイル

    目前の「Windows 10」サポート終了、「Windows 11」への移行負担を解消する最適解とは

  4. セキュリティ

    こんなにあった!従来型SIEMが抱える課題──次世代SIEMに必須の“8つの要件”とは?

  5. ビジネスアプリケーション

    データリーダーが知っておくべき、AI活用の投資対効果を高める「実効性のある戦略策定」の進め方

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]