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「あなた仕事やめてもいいのよ」な一年--ギグエコノミーの可能性

飯田哲夫 (アマゾンウェブサービスジャパン)

2018-12-26 08:00

 最近執筆をサボっていたので、そもそも筆者が絵を描いたり個展をしたりしていることはご存知はなかろうかと思うが、今年9月に開催した個展のタイトルは「あなた仕事やめてもいいのよ」であった。妻の言葉に端を発した命名であったが、今年は働き方や職業といったものが注目を浴びた年でもあった。

 そして、自分の身の周りでも仕事を替わる人が続出していて、まるで個展のタイトルがそのまま現実のこととなっているのであった。個展を開催してから年末までの間に、既に仕事を辞めてしまった人、この年末に辞める人を合計するとざっと10人以上になる。

 まぁ仕事を替わる人は以前からいたけれど、こんなにたくさんの人が同時に動くのを見ると、個々人の事情だけでなく、大きなうねりの存在を感じざるを得ない。なんか、そのうち身の周りでもギグエコノミーなライフスタイルに身を投じる人も出て来そうな気配である。

 『Business Insider』誌によると、既にギグワーカーを対象とした保険商品を提供するInsurTechが登場していて、例えばSliceは、ライドシェアやホームシェアを対象としたオンデマンド型の保険を提供し、Dinghyはフリーランスを対象とした保険を提供している。

 誰もがフリーランスとして仕事をするかどうかは別として、個々人がどこかに所属して仕事をするスタイルから、自らのスキルをベースに仕事を選ぶスタイルが増えそうだ。すると、個人の保険も職域や長期のものから、個人ベースでフレキシブルなものへとニーズがシフトするだろう。そして、それをサポートするサービスが既に登場している。

 そんななか、筆者に釣りの保険をやたらと勧める知人がいる。この人物も最近仕事を替えた一人である。

 釣りは私のもう一つの重要な活動領域であるのだが、釣り保険は、釣りをしている時の道具の破損や怪我の治療を補償してくれるものである。これがもう一歩進んで、釣れなかったときに魚を届けてくれたりすると本気で釣り師になれるんだが。今なら「釣れなかったら保険」の料率算定は決して無理じゃないんでないかな。高くては入れないだろうけど。

 来年はどんな風に働いていくんだろう。

飯田哲夫(Tetsuo Iida)

アマゾンウェブサービス ジャパンにて金融領域の事業開発を担当。大手SIerにて金融ソリューションの企画、ベンチャー投資、海外事業開発を担当した後、現職。金融革新同友会Finovators副代表理事。マンチェスタービジネススクール卒業。知る人ぞ知る現代美術教育の老舗「美学校」で学び、現在もアーティスト活動を続けている。報われることのない釣り師

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