- エッジコンピューティングにおける機能とコンポーネント、そしてあらゆる業界のベンダーの状況、既に提供されているサービスが鍵となる。
- 適切なオープンソースソフトウェア(OSS)によって、ソリューションや、そのソリューションに向けたコンポーネントを開発することになる。筆者は現在、最高情報責任者(CIO)とアプリケーション開発チームがどのようにして、またなぜOSSへの投資を拡大すべきであるか、自社テクノロジーのOSS化を検討すべきであるかという内容をまとめたフォローアップレポートを執筆している。
注目すべきは、Ciscoが2020年以降、ネットワーキングに対する次世代のアプローチを推進しようとしていることだ。大手ネットワーク技術企業であるCiscoのイノベーションチームは、新しいネットワーキングプロセッサーである「Silicon One」をリリースした。この技術は、来たるべき5Gネットワークの通信容量拡大に役立つのはもちろん、Wi-Fiやエッジネットワーキングをはじめとするほかのネットワークにも応用できる。Walt Disney Studiosは、Ciscoと共同でイノベーションの取り組みを推進し、次世代のハイパフォーマンス動画体験や、改善された4K動画編集、 革新的な劇場体験を提供する。Ciscoはまた、次世代ルーター(「Cisco 8000 Series」)とネットワークOS(「IOS XR7」)も発表した。これらの製品を利用することで、安全でスケーラビリティの高いSilicon Oneソリューションを容易に導入できるという。さらに同社は、さまざまなネットワーキングベンダーとこのテクノロジーに関して協力関係を結んでおり、ComcastやSTC、NTTコミュニケーションズなどの企業が、Silicon Oneを自社の機器に搭載する予定だ。
動画配信やエッジコンピューティング、広帯域のクラウド接続などをはじめとするニーズによって、ネットワーク帯域に対する要求が高まっていることを懸念している顧客にとって、これらの動きはどれも、自社のロードマップを補強するものになるはずだ。競争を有利に運ぶためには、できるだけ早くエッジコンピューティングの導入を進めるべきだろう。
本稿はForrester ResearchのバイスプレジデントでプリンシパルアナリストのJames Statenが執筆した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。