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海外コメンタリー

インダストリー4.0へ、デジタルスキルギャップへの対応が鍵--インテル

Kelly McSweeney (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2020-01-15 06:30

 Intelの産業イノベーション担当シニアディレクターであるIrene Petrick博士は、「私たちは今、全面的な変革の中におり、その中でもっとも重要なスキルは、私たちが『デジタル活用能力』(Digital Dexterity)と呼ぶものだ」と述べている。

Intel
Irene Petrick博士(左)とFaith McCreary博士(右)。約1.95mほどに及ぶリサーチペーパーの側に立っている。
提供:Intel

 Intelは、製造業者にウエハーなどの部品や人工知能(AI)のプログラムなどのソリューションを供給する立場にある。Petrick氏とその同僚であるFaith McCreary博士は、この2年間、製造業のトレンドに関する調査を行ってきた。両氏は製造業者や製造業のエコシステムに参加する企業404社を対象として調査を行い、回答者には193人の技術導入担当者(産業技術の導入を直接担当している技術者)が含まれていた。2人は調査結果を700ページの文書にまとめた。このレポートは、読みやすいようにいくつかの部分に分割され、段階的に発表される。

 Intelは12月、「インダストリー4.0」に関する調査の一部を「Accelerate Industrial」と題したレポートとして発表した。このレポートでは、最新の産業技術を扱うために必要なスキルを身につけるトレーニングが、従業員に対して適切に施されていないことが明らかになった。米ZDNetは、製造業が抱えている課題や潜在的な成長力について、Petrick氏から話を聞いた。

 製造業といえばかつては肉体労働が中心だったが、今日の製造業のキャリアには、発展し続けるスキルセットが必要とされるという。現在は、次の産業革命であるインダストリー4.0のまっただ中にあり、製造業のデジタル化と自動化が進んでいる。

 「これは、汚く、暗く、ジメジメしているというイメージだった過去の製造業の環境と比べると、はるかに多くのチャンスに恵まれた機会空間だ」と同氏は言う。

 過去世代の製造業の労働者は、組立ラインの前に立って肉体労働をしていたが、今の工場はまったく異なるものになっている。現代の製造業のキャリアには、コーディングや人工知能(AI)、付加製造技術(3Dプリンティング)、システム工学などに関する深い知識が必要とされる。

 「製造業は再び魅力的な産業になりつつある」とPetrick氏は言う。

 製造業は長期にわたって安定していた、変化の少ない業界だったが、今や大きく変わりつつあり、製造業者は新技術への投資を進めている。調査対象の技術導入担当者の80%以上は、所属企業には今後2~3年の間に先端技術に投資する計画があると述べていた。ただし、新技術をうまく使っていけるかどうかについては不安があるという。デジタル変革に対する関心は強いものの、技術導入担当者の54%は、その流れについていけるかどうかという点について不安を露わにしている。ほとんどの職業トレーニングの課程やポリシーは、こうした未来の技術のスキルを持つ労働者を育てる準備ができていない。

 Petrick氏は「ロボットは、労働者から仕事を奪うと強く非難されている」と述べ、次のように続けた。「しかし現実には、製造業界には退職する労働者によってできた穴を埋められるだけの人間がおらず、特に先進国ではこの問題が顕著に現れている。また、必要な知識を持ってこの産業に入ってくる人材も不足している。このためこの先、縮小していく労働力を補うために、ロボットに頼らざるを得なくなるだろう」

 DeloitteとManufacturing Instituteが2018年に実施した調査によれば、スキルギャップによって、2028年までに240万人分の仕事が埋まらないまま欠員になると予想されている。この事態は、米国経済に2兆5000億ドル相当の悪影響を与えるという。

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