MicrosoftがIoT向け「Windows」プラットフォームへの大規模な変更を計画している。具体的には、2021年に「Windows 10 IoT Core」と「Windows 10 IoT Enterprise」を統合し、その統合OSのサイズを大幅に縮小する予定だ。
提供:Microsoft
Microsoftは1年以内にIoT向けWindowsプラットフォームに多くの新機能とアップデートを追加することを約束している。それには、チップのサポートの拡大や、OS自体のサイズの最大40%の削減、OTA(無線)アップデートなどが含まれる。さらに、Windows上の「Azure IoT Edge」によって、Linuxコンテナー経由でLinuxワークロードを実行する機能も提供されるという。同社はこれらのアップデートを「近く」プレビュー公開し、2021年には広範に提供するとしている。
Windowsの次の長期サポート(LTS)リリースでは、Windows 10 IoT CoreとWindows 10 IoT Enterpriseを統合する。この統合されたバージョンは、Windows 10 IoT Enterpriseという名称になる。Microsoftは、この統合されたIoT Enterpriseリリースの長期サービスチャネル(LTSC)リリースを2021年に提供する予定だ。
Microsoftはこれまで、Windows 10 IoT CoreとWindows 10 IoT Enterpriseがそれぞれ異なるワークロードを対象としていることを強調してきた。IoT Coreは「小型で安全なスマートデバイス用に構築」されたもので、「Universal Windows Platform(UWP)」アプリを実行し、ARM CPUをサポートする。IoT Enterpriseは、「エンタープライズの管理性とセキュリティを含む、Windowsのすべての機能」を提供する。さらに、IoT Enterpriseは半期チャネル(SAC)と長期サービスチャネル(LTSC)の両方をサポートする。
同社が先週述べたところによると、Windows 10 IoT Coreを現在使用しており、同OS向けに構築しているユーザーは、「Windows 10 IoT Core Services」(2029年1月までサポートされる)を引き続き使用できるという。今後、x64およびARM64チップにWindows 10 IoT Coreを展開するパートナーは、Windows 10 IoT Enterpriseに移行する見通しだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。