Microsoftは米国時間7月1日、「OneDrive」に多数のアップデートを加えることを発表した。内容はダークモード、アップロードできるファイルサイズの拡張、企業/個人向けの新機能など、多岐にわたる。
Microsoft 365担当ゼネラルマネージャーであるSeth Patton氏はブログ記事の中で、今回のアップデートはMicrosoft 365全体にわたるもので、ビジネスユーザーは共同作業が容易になり、管理者はコントロールを強化できるほか、あらゆる業務のリモート化が進む中、在宅での作業によりパーソナルな感覚をもたらすものになるという。
まず、ファイルサイズの拡張はすべてのユーザーを対象としており、1日よりOneDriveとSharePointにアップロードできるファイルサイズの上限が15GBから100GBに引き上げられた。
商用/個人アカウント向けにウェブ版OneDriveが間もなくダークモードに対応する。
ビジネスユーザーについては、7月に「Add to OneDrive」機能を含むパブリックプレビューが提供される。この機能により、OneDriveに共有フォルダーを簡単に追加できるようになるという。
共有フォルダーには、ユーザーが自分のOneDriveを通じて別のユーザーに共有したコンテンツや、「Microsoft Teams」や「SharePoint」の共有ライブラリーの一部も含まれる。
Add to OneDrive機能を使えば、共有コンテンツを自分のコンテンツと同じように扱うことが可能になるという。
「追加されたコンテンツに対して、同期、共有、共同作業が可能になる。しかも、セキュリティやコンプライアンスに関するポリシーは維持されたままだ」と同氏は述べる。
パブリックプレビューのロールアウトはデフォルトで有効となるが、管理者はオプトアウトできるオプションもある。
さらに他の365アプリと同様のファイル共有をTeamsでも実現するため、間もなく共有リンクの作成が可能になる。このリンクを使えば、すべての人、組織内のユーザー、すでにアクセス権を持つ人、特定の人(プライベートチャットやグループチャットのメンバー)など、対象を指定してアクセス権を付与できる。
「Microsoft 365は、どのアプリを使っているかをユーザーに意識させない。リモートワークで中心的な役割を担うようになったTeamsでは特にそうだ」とPatton氏は述べる。
ブラウザのアドレスバーからコピーしたリンクを組織内のメンバーと共有することも間もなく可能になる。
数週間以内には、OneDrive同期アプリもアップデートされ、必須のメタデータを含む共有ライブラリーについて、読み書きの同期処理が可能になる。現在、必須メタデータを含む共有ライブラリーの同期は読み出しのみに対応している。
「メタデータはファイルに構造を与え、コンプライアンスの確保を可能にする」と同氏は述べる。「新機能を利用すれば、ビジネスユーザーはデスクトップ上で作業しながら、同期されたライブラリー内のコンテンツを編集できるようになる」