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NTT Com、ローカル5Gサービスの提供を開始

國谷武史 (編集部)

2021-03-30 14:13

 NTTコミュニケーションズは、ローカル5G(私設型第5世代移動体通信システム)の導入構築や無線免許の取得、運用保守を行う「ローカル 5Gサービス」の提供を3月31日に開始すると発表した。製造業を中心に2025年までに500システムの利用を見込んでいる。

「ローカル 5Gサービス」の概要
「ローカル 5Gサービス」の概要

 新サービスは、Sub-6帯のスタンドアロン方式によるローカル5Gシステムの導入コンサルティング(計画策定、エリア調査など)、無線免許取得の代行、システム設計や構築、システムの運用や監視、保守、無線従事者の設置代行をする。システムの提供形態は月額課金もしくはクラウド型5Gコア(基地局と関連設備をクラウドで制御する仕組み)で、これに導入、免許取得の運用保守などのマネージドサービスの利用を組み合わせる。

 ローカル5Gは、NTTドコモとKDDI、ソフトバンク、楽天モバイルが提供する全国向けの「キャリア5G」とは異なり、企業や自治体などの組織が総務省から無線免許を取得し、組織の施設内など特定エリアで利用する私設型の通信システムになる。同社では、2020年10月から4.7GHz帯・スタンドアロン方式によるシステムの実証実験を進めてきた。

 30日のオンライン記者会見でデータプラットフォームサービス部 サービスクリエーション部門第四グループ担当部長の池上聡氏は、今回のサービスが企業のデータ活用を支援する同社の「スマートデータプラットフォーム」ビジョンにおけるデータ収集を担う位置付けだと説明した。

 特に製造業からは、5Gの大容量データ転送や1ミリ秒未満という低遅延性などの特徴を生かし、工場の生産設備データの取得や分析を通じて、リアルタイム性の高い設備制御を実現し、自動化や生産性の工場を図りたいとするニーズが強くある。同社は、これまでにDMG森精機と自律走行ロボットの制御ブリヂストンとは工場設備データのリアルタイムな収集、綜合警備保障および京浜急行電鉄とは警備ロボットやドローンによる監視映像の伝送でローカル5Gを利用する実証実験を進めてきた。

ローカル5Gは現場データの収集から活用の一角を担うとする
ローカル5Gは現場データの収集から活用の一角を担うとする

 同社独自でも東京・田町に実証環境を構築し、同社のラグビーチーム「シャイニングアークス」の練習場がある「アークス浦安パーク」に設置した検証環境と接続して、高精細映像の転送やエッジコンピューティングシステムによるデータ処理などの実証を行っている。

 こうしたことから今回のサービスは、ローカル5Gシステムの提供だけでなく、企業のデータ活用を含めた包括的な内容に特徴があるとする。データプラットフォームサービス部 サービスクリエーション部門 第四グループ担当部長の安江律文氏は、実証実験で培ったノウハウやデータ活用を含む企業向けサービスである点に加え、NTTドコモと連携したキャリアグレートのサービス品質も特徴に挙げる。

「ローカル 5Gサービス」のシステム構成イメージ。現場データをクラウドに転送せずユーザーのローカルネットワークで利用する構成も可能とする
「ローカル 5Gサービス」のシステム構成イメージ。現場データをクラウドに転送せずユーザーのローカルネットワークで利用する構成も可能とする

 無線エリアの設計や電波干渉の防止といった調査、総務省の各総合通信局への免許申請、専任者設置といった点では、通信事業者の経験が必要とされ、それらのノウハウを活用してユーザー組織が短期で容易にローカル5Gの利用を始められるように支援していくという。

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