セルフサービス型で利用できるデータ分析基盤ソフトウェア「Alteryx Platform」などを提供するアルテリックス・ジャパンは5月26日、ビジネス進捗と国内事例を披露する記者説明会を開催した。ノンコードでデータ分析が可能というプラットフォームを展開してきた米国本社のAlteryxは1997年、日本法人は2018年1月に設立している。
アルテリックス・ジャパン 統括代表 吉村良氏は「直感的に使用できるGUIで、ノンプログラミングによるデータブレンディング(複数のデータソースを組み合わせて、実用的な分析データセットを作成する工程)、空間分析、予測統計分析などの機能をユーザー自身が利用できる。APA(Analytic Process Automation:分析プロセス自動化)のデータ活用&分析の機能を一元的に提供するプラットフォーム」だと、Alteryx Platformの特徴をまとめた。
(左から)AGC 化学品カンパニー 戦略本部 スマート化推進室 技術企画グループ 安井泰観氏、アルテリックス・ジャパン 統括代表 吉村良氏、竹中工務店 東京本店 設計部(設備設計) 上杉崇氏
全世界では90カ国7200社超がAlteryx製品を採用し、国内顧客数は現在257社におよぶ。国内パートナー企業として、KCCSモバイルエンジニアリング、truestar、NTTデータ、エルヒット、クラスメソッド、スプライングローバル、デジタルフォルン アルテリックス、パナソニックソリューションテクノロジー、伊藤忠テクノソリューションズが名を連ねる。
コロナ禍の環境変化に対応
Alteryxの2020年度第2四半期(4~6月)は、同社製品を新規導入する企業数が増加したという。改めて説明するまでもなく新型コロナ第一波に伴い、各国がロックダウンを実施し、国内では第1回緊急事態宣言が関わる時期である。
コロナ禍による環境変化に対して、吉村氏は「売り上げを維持するためにデータ分析シナリオの計画や現業回復、需要回復予測、コロナ禍が長引くことを踏まえた業務効率化、コロナ禍でも企業価値を高めるための新たな事業の創成」が背景にあると推察した。
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