編集部からのお知らせ
New! 記事まとめ「ISMAP-LIU」
話題の記事まとめ「通信障害と社会リスク」
海外コメンタリー

「Web 3.0」の台頭で懸念すべきソーシャルエンジニアリング攻撃

Charlie Osborne (ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部

2022-03-30 07:30

 研究者らは、ソーシャルエンジニアリング攻撃が急増し、「Web 3.0」とメタバースを席巻することになると予測している。

 Web 3.0は、インターネットの次なる時代を表すために生まれた言葉だ。ウェブはコンテンツが掲載されているだけのページから、ソーシャルメディアの成長を促す場へと移行し、現在はWeb 3.0の旗印の下、分散型インターネットの概念が議論されるようになった。

 この変貌の一部には、「メタバース」も含めることができるだろう。この3D環境の仮想世界は、個人や仕事のソーシャルなつながりを促進できる。メタバースにおけるIDが、暗号資産(仮想通貨)ウォレットや非代替性トークン(NFT)、そしてさまざまなスマート契約と結びつけられる可能性もある。

 技術ベンダーがこうした概念に取り組むなか、Cisco Talosのサイバーセキュリティ研究者らは、Web 3.0とメタバースが直面するかもしれない脅威について、見解を明らかにしている。

 NFTマーケットプレイスOpenSeaのユーザーは最近、一連のフィッシング攻撃の標的になった。被害者は、悪意のある契約取引に署名をするようにだまされ、NFTを盗み取られたが、これは将来より一般的になるかもしれない攻撃形態を浮き彫りにしているかもしれない。

 同社のチームが最初に取り上げているのは、ウォレットアドレスを覚えやすい形式に短縮するために用いられるEthereum Name Service(ENS)や、今後登場する類似サービスを使用する場合の問題だ。

 ENSドメインの将来的な価値を見越して、「businessname.eth」などのアドレスを、あらかじめ登録する人も出てくるだろう。インターネットのドメイン名はICANNによって管理されており、「商標ベースのドメイン名における紛争」を解決するために「統一ドメイン名の紛争解決ポリシー」が確立されている。しかし、ENSのドメイン空間にはそのようなフレームワークが存在しない。ブロックチェーンに記録されるENSドメインは、簡単に削除できず、これらのアドレスがフィッシング攻撃で悪用される可能性がある。

 「cisco.eth、wellsfargo.eth、foxnews.ethなどのENSドメインを、これらの商標を実際に所有する企業が所有していなくても驚かない。その意図が不明な第3者が、これらの名前をいち早く登録し、所有している可能性がある」とTalosは述べている。「そこに潜むリスクは明確だ」

 さらに、ENSドメインの登録者が自身の名前を使用した場合、アドレスの匿名性が失われ、暗号資産ウォレットに保有している資金を他人に知らせてしまう恐れがある。そうすると、攻撃者に選択的に狙われるリスクも高まるだろう。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    【講演資料】Sentinel運用デモ-- ログ収集から脅威の検知・対処まで画面を使って解説します

  2. セキュリティ

    SASEのすべてを1冊で理解、ユースケース、ネットワーキング機能、セキュリティ機能、10の利点

  3. ビジネスアプリケーション

    北海道庁、コロナワクチン接種の予約受付から結果登録まで一気通貫したワークフローを2週間で構築

  4. セキュリティ

    Sentinel運用デモ-- ログ収集から脅威の検知・対処まで画面を使って解説します

  5. セキュリティ

    セキュアなテレワーク推進に欠かせない「ゼロトラスト」、実装で重要な7項目と具体的な対処法

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]