編集部からのお知らせ
New! 記事まとめ「ISMAP-LIU」
話題の記事まとめ「通信障害と社会リスク」

Notes/Dominoの間隙をつくMSの戦略――企業のコラボレーション基盤を考える(3) - (page 2)

富永康信(ロビンソン)

2008-08-22 14:00

Notesマイグレーションはきっかけのひとつ

 では、コラボレーション基盤について、マイクロソフトはどのようなビジョンを持っているかについて見ていこう。

 インフォメーションワーカービジネス本部でIWソリューションマーケティンググループのエグゼクティブプロダクトマネージャを務める昇塚淑子氏は、「MOSSの優位性、運用管理性などを正しく理解していただくためのドアオープナー(きっかけ)のひとつとして、Notesマイグレーションがある」と話す。

groupware3-02 マイクロソフトインフォメーションワーカービジネス本部の昇塚淑子氏

 MOSSがNotes/Dominoの完全なる代替品になるのか否かではなく、Notes/Dominoにできないことで、MOSSで可能になることは何かを考えて欲しいという。昇塚氏は、Notes/Dominoに対してMOSSを含むマイクロソフトプラットフォームの優位性を整理すると次の3点になるという。

 1つは、ユーザーの生産性を向上させるためのクライアント環境の提供。2つ目は、ビジネスの確実性を高めるセキュリティ、コンプライアンス対応。そして3つ目が、拡張性、管理性、開発生産性を備えたプラットフォームとしての存在だ。

 Exchange ServerもMOSSも、マイクロソフトのテクノロジがベースとしてあり、セキュリティや拡張性などをプラットフォーム全体に提供できるといった部分がNotes/Dominoに対する優位性という。

 また、Notes/Dominoは基本的にその内部でのセキュリティで閉じているのに対し、マイクロソフトはActive Directoryという単一の認証基盤の上で、OSをはじめとするさまざまな製品を連携できるため、システム環境を拡張していった場合にも、一枚岩の体制を崩すことなくセキュリティ確保、システム管理を行える点がメリットだとする。

「Notesのバージョン4や5が主流だった時代は、閉じた世界での情報共有でも問題にはならなかったが、現代ではどのようにコラボレーション基盤を拡張していくかが重要。どんな変化にも耐える情報共有基盤をいかに作るかが問われている」(昇塚氏)

コラボレーションのスコープも大きく変化

 ITをベースとした仕事環境において、10年前と今とを比較した場合、「コラボレーション」という言葉の定義も大きく変化した。従来は部門の中でファイルやスケジュールを共有することを「コラボレーションと」呼び、それをグループウェアが支援してきたのだが、現在は部門の壁はもちろん、国を超えて他の組織との接点を持つなど、「コラボレーション」のスコープ自体が大きく変化した。共有すべき対象も、ファイルのみならずアプリケーションやデータベース、あるいは人の知識など、多様化している。

 また、コンプライアンスに対する認識も変わった。セキュリティを固めるだけではなく、柔軟で可用性が高く、必要に応じて、必要な情報を公開できる透明性の高い情報管理と、それを実施できる組織への変革が求められている。また、コンプライアンスにもTCOが厳しく問われるようになったことも大きな違いだ。

 昇塚氏は、「現代の仕事環境の変化を見据えて改良したのがMOSS 2007のコンセプト。Notesはネットワークが不安定でコラボレーションが部門内で閉じていた10年前の環境下での設計から未だに抜け出せていない」と指摘する。

.NETを基盤にした開発の優位性

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

関連記事

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    【講演資料】Sentinel運用デモ-- ログ収集から脅威の検知・対処まで画面を使って解説します

  2. セキュリティ

    SASEのすべてを1冊で理解、ユースケース、ネットワーキング機能、セキュリティ機能、10の利点

  3. ビジネスアプリケーション

    北海道庁、コロナワクチン接種の予約受付から結果登録まで一気通貫したワークフローを2週間で構築

  4. セキュリティ

    Sentinel運用デモ-- ログ収集から脅威の検知・対処まで画面を使って解説します

  5. セキュリティ

    セキュアなテレワーク推進に欠かせない「ゼロトラスト」、実装で重要な7項目と具体的な対処法

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]