オラクルのフィリップス社長、サン買収の意義をほのめかす

大川淳

2009-04-25 02:38

 Oracle OpenWorld Tokyo最終日の基調講演にはOracleの社長、チャールズ・フィリップス氏が登壇した。

 「Complete. Open. Integrated. - Oracle's Strategy to Bring Value to Your Business お客様を理解し、価値を届ける - エンタープライズ・ソフトウェアのあるべき姿」と題し、依然厳しいビジネス環境の下でITには何ができるのか、また、ソフトウェア業界の今後の方向性などについて語り、同社の構想と戦略を紹介した。

正確な情報で判断する企業が勝ち残る

Oracle 社長 チャールズ・フィリップス氏 Oracle 社長 チャールズ・フィリップス氏

 フィリップス氏は「情報化時代」について「企業が扱う情報の量は大幅に増大している。ネットワーク環境の進化や、データの維持と保管の期間も延びていることなどから、(企業が抱える)情報は爆発的に増えている」と述べる。

 だが、それらのデータはさまざまなシステムに分散されているため、「分析したり意思決定のために利用することが困難になっている」という。

 そこで「情報へのアクセスが重要になる。競合相手も同じようなことをしている。競争状態のなか、憶測ではなく正確な情報をもとに判断することのできる企業が勝ち残れる」と語る。

 IT業界はかつて、OS、チップ類、データベース、アプリケーション、メインフレーム、ミニコン、パソコンなど、それぞれ独自の技術によるものが個別に並んでおり、それらは「サイロ化」していた。これでは全体的な発展の可能性は小さくなる。

 「業界でナンバーワンの自動車メーカーは部品の数を減らし、いくつかの部品を複数の車種で流用するために共通化している。システムの場合も何千、何百のコンサルタントに頼らなければ使えない――そんなシステムではいけない」

 Oracleは「標準技術の採用を重視し、1からスタートするのではなく、成功している実績があるものやベストプラクティスを取り入れて活用してきた。経済環境も厳しい状況にあり、カスタマイズされたものでなく既に市場にある実証済みの技術、いわば職人芸ではなく容易に再現可能なプロセスをたどっていきたい」。

 標準こそがOracleの原動力といえる。

成長戦略支えるイノベーションと買収合併

 同社の成長を支えてきたもののなかでも、特に重要なのはイノベーションと合併策だ。ここでフィリップス氏はOracleによるSun Microsystems買収に触れた。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

関連記事

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    【マンガ解説】まだ間に合う、失敗しない「電子帳簿保存法」「インボイス制度」への対応方法

  2. セキュリティ

    企業のDX推進を支えるセキュリティ・ゼロトラスト移行への現実解「ゼロトラスト・エッジ」戦略とは

  3. 経営

    2023年データとテクノロジーはどう変わるか 分析プラットフォームベンダーが明かす予測と企業戦略

  4. セキュリティ

    リモートワークで浮き彫りとなった「従来型VPN」、課題解決とゼロトラスト移行を実現する最適解

  5. セキュリティ

    第2世代EDRはココが違う 「自動化」でエンドポイントセキュリティの運用負荷・コストを削減

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]