米国は9月7日、労働者の日の祭日だ。今回はMicrosoftの人事に関するニュースを紹介したい。
Microsoftは、ワシントン州レドモンドとベルビューの2拠点で合計27人の従業員を新たに解雇する計画を公式に認めた。この人事は11月1日に有効となる。27人の所属部署については公開していない。Microsoftの代表者は今年初め、2010年半ばまでに約5000人を削減する方針を発表していた。5月、Microsoftが第2陣の大規模な人員削減を発表した際、最高経営責任者(CEO)のSteve Ballmer氏は、「この発表をもって、2010年6月までに5000人削減する計画のうち、ほとんどを完了したことになる」と述べていた。Microsoft側は、5000人のうち何人を今日までに解雇したのかについて公開していない。私の予想では、新たに発表した27人は当初の5000人解雇計画の一部であり、新しい解雇策が敷かれたのではないとみる。
Kai-Fu Lee氏がGoogleを退社。Lee氏は以前、Microsoftのインタラクティブサービス部門を率いていた人物だ。その後Googleに移籍、今回Google中国支社の社長を辞任する。PE Hubが報じているように、Lee氏はGoogle退職後、ベンチャー事業関連に着手するようだ。Microsoftは2005年、GoogleがLee氏を引き抜いたことに対して訴訟を起こしていた。
米連邦巡回控訴裁判所はMicrosoftに対し、特許訴訟が持ち上がっている「Word」販売の継続を許可する旨を発表した。原告のi4iが特許を所有しているカスタムXMLコードを製品に含ませることは特許侵害という裁定を不服とし、Microsoftは控訴中だ。聴聞会は9月23日に開かれる予定だ。MicrosoftはすでにカスタムXMLを削除するパッチを開発済みで、敗訴したらすぐに顧客に配信する予定だと聞いている。
「Windows Mobile 7」ベータ版?UXEvangelistブロガーのStephen Chapman氏が、Motorolaの幹部がLinkedInで公開している略歴の中に、Windows Mobile 7ベータが存在することを示唆する文章を見つけた。Chapman氏も私も、Windows Mobile 7開発は遅れており、今年11月に正式版をメーカーに提供する計画だと聞いている。だが、MicrosoftはWindows Mobile 7を搭載した携帯電話が登場する前に(Windows Mobile 6.5の後に)、Windows Mobileの別バージョンを暫定リリースするといわれており、計画に変更があったのかもしれない。うわさが真実であれば、Windows Mobile 7は2010年末まで登場しそうにない。MicrosoftはWindows Mobile 7の出荷目標時期について、明らかにしようとしない。
Monoプロジェクトを率いるNovellのMiguel de Icaza氏。de Icaza氏の最新のプロジェクト、「Mono Tools for Visual Studio」が、限定ベータ1をリリースした。同プロジェクトのウェブサイトには、「.NETアプリケーションをMonoで動かすのに、共通の障害がある。Monoが実装しない、あるいは異なる形で実装する.NET Frameworkのパーツを利用していることが原因かもしれないし、user32のようなネイティブプラットフォームコードに依存していることが原因かもしれない」とある。このツールを利用して、開発者は自分が開発したアプリケーションをスキャンしてMono互換を確認し、WindowsとLinux上で動作検証し、Linux上で動くようにパッケージできるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ