Cosminexus V8.5:クラウド時代のシステム開発で素早さと生産性向上を支援 - (page 3)

富永康信(ロビンソン) 冨田秀継(編集部)

2010-01-27 21:29

 そこでV8.5では、物理サーバ、仮想サーバ、業務アプリケーションの対応構成を可視化するとともに、運用対象の業務アプリケーションを指定するだけで、複数の仮想サーバに配置されたアプリケーションの一括起動および停止などの操作を可能にし、運用操作時間をV8比で最大3分の1に短縮できるという。

 さらに、懸案であった日立の統合運用管理ソフト「JP1 Version 9」(以下、JP1)との連携機能も強化。業務アプリケーションの日次運用のスケールイン、スケールアウトや、週次運用の起動と停止といったスケジューリングも可能にしている。

図1 uCosminexus Application Serverによる仮想サーバの一括構築と環境設定の自動化で、仮想サーバ構築時間を従来比で最大10分の1に短縮するという(クリックで拡大画像を表示) 図1 uCosminexus Application Serverによる仮想サーバの一括構築と環境設定の自動化で、仮想サーバ構築時間を従来比で最大10分の1に短縮するという(クリックで拡大画像を表示)

サービスバス活用でシステム間接続工期を最大50%短縮

 新機能のポイントの2つ目は、迅速なシステム構築の実現である。仮想化による企業内クラウドを実現しようとすると、接続システムの多様化、業務データの大容量化に対応したシステムを効率的に開発することが今後さらに求められる。

 Cosminexus V8.5ではSOA実行環境「uCosminexus Service Platform」が、既存のメインフレームやトランザクション制御システムから新規業務システムへの連携をサービスバス(※1)で容易にするとともに、SAP ERP 6.0と新業務システム間をウェブサービスで簡単に接続可能にしたことで、システム間接続工期をV8比で最大50%短縮したという。

※1:ウェブサービス関連の標準技術をベースにシステム間のデータ連携を実現する技術

 「接続や連携を容易にすることでサービスのコラボレーションを強化し、新たなビジネスモデルが構築できることを狙った」(尾花氏)

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]