アクセンチュアと日本オラクルは2月22日、国内企業の国際会計基準(IFRS)適用への迅速な対応と連結経営管理の高度化を可能とする「IFRS対応連結テンプレート」を開発、アクセンチュアから提供することを発表した。
IFRS対応連結テンプレートは、オラクルの経営管理アプリケーション群とアクセンチュアのソリューションで構成される。経営管理アプリケーション群は、連結経営アプリケーション「Oracle Hyperion Financial Management(HFM)」と既存の会計システムとの連携を支援する機能「Oracle Hyperion Financial Data Quality Management(FDM)」になる。
HFMは、グループの経営管理に有効な財務報告書の連結処理を支援する。FDMは、オラクルの統合基幹業務システム(ERP)パッケージ「Oracle E-Business Suite(EBS)」やEBS以外のERP、既存の会計システムから連結財務諸表情報の自動抽出、連携、収集される連結データの品質向上を支援する機能になる。
今回のIFRS対応連結テンプレートで提供されるアクセンチュアのソリューションは、アクセンチュアが欧州などのIFRS導入実績から獲得したIFRSの資産、IFRS専門コンサルタントの知見や評価に基づいた、IFRS対応に必要な固有要件をあらかじめ実装したものとしている。
ソリューションには、IFRS対応に必要な組み替え仕訳のひな形やIFRS対応の勘定科目、データチェック機能、連結修正仕訳自動生成機能、IFRSベースの各種財務諸表などが実装されていることから、IFRS制度対応のための期間や負荷、コストを最小化して、IFRSに確実に対応できるとしている。
アクセンチュアは、経営管理フレームワーク「Accenture / Advanced Enterprise Performance Manangement(AEPM)」を提供しており、その実装ツールとして、オラクルの予実管理アプリケーション「Hyperion Planning」をベースにした「Accenture Planning Solution(APS)」を提供している。今回のIFRS対応連結テンプレートとAPSを連携させることで、成果として表れる連結経営管理が実現できるとしている。
今回のIFRS対応連結テンプレートは、2009年7月に設置した「アクセンチュア オラクル・イノベーション・センター」の第1弾ソリューションになる。