アクセンチュア、IFRS対応を支援するテンプレート提供--オラクル製品活用

田中好伸(編集部)

2010-02-22 15:56

 アクセンチュアと日本オラクルは2月22日、国内企業の国際会計基準(IFRS)適用への迅速な対応と連結経営管理の高度化を可能とする「IFRS対応連結テンプレート」を開発、アクセンチュアから提供することを発表した。

 IFRS対応連結テンプレートは、オラクルの経営管理アプリケーション群とアクセンチュアのソリューションで構成される。経営管理アプリケーション群は、連結経営アプリケーション「Oracle Hyperion Financial Management(HFM)」と既存の会計システムとの連携を支援する機能「Oracle Hyperion Financial Data Quality Management(FDM)」になる。

 HFMは、グループの経営管理に有効な財務報告書の連結処理を支援する。FDMは、オラクルの統合基幹業務システム(ERP)パッケージ「Oracle E-Business Suite(EBS)」やEBS以外のERP、既存の会計システムから連結財務諸表情報の自動抽出、連携、収集される連結データの品質向上を支援する機能になる。

 今回のIFRS対応連結テンプレートで提供されるアクセンチュアのソリューションは、アクセンチュアが欧州などのIFRS導入実績から獲得したIFRSの資産、IFRS専門コンサルタントの知見や評価に基づいた、IFRS対応に必要な固有要件をあらかじめ実装したものとしている。

 ソリューションには、IFRS対応に必要な組み替え仕訳のひな形やIFRS対応の勘定科目、データチェック機能、連結修正仕訳自動生成機能、IFRSベースの各種財務諸表などが実装されていることから、IFRS制度対応のための期間や負荷、コストを最小化して、IFRSに確実に対応できるとしている。

 アクセンチュアは、経営管理フレームワーク「Accenture / Advanced Enterprise Performance Manangement(AEPM)」を提供しており、その実装ツールとして、オラクルの予実管理アプリケーション「Hyperion Planning」をベースにした「Accenture Planning Solution(APS)」を提供している。今回のIFRS対応連結テンプレートとAPSを連携させることで、成果として表れる連結経営管理が実現できるとしている。

 今回のIFRS対応連結テンプレートは、2009年7月に設置した「アクセンチュア オラクル・イノベーション・センター」の第1弾ソリューションになる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

関連記事

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]