uCosminexus SDPで実現する8つの適用事例
uCosminexus SDPは、技術的にも市場的にもまだ始まったばかりの分野。田村氏は、「まずは、金融取引やシステム監視など、既存のシステムを生かしたソリューションの構築が中心となるが、将来的には交通サービスや気象・環境、画像監視、人流分析など、新たな価値を創造する分野への展開を目指している」と話す。
日立ではuCosminexus SDPを利用することで、次のような分野で実現される新しい価値を顧客企業とともに検証している。
適用事例1:アルゴリズムトレード
大量の株価情報を高速に処理し、“変化”を瞬時に捉えて、株価のテクニカル指標やランキング情報から株式の売買を自動的に判断することを可能にする。
適応事例2:製造ライン監視
製造ロボットやセンサ情報など、局所的な情報はもちろん、生産計画からロジスティクスまで、生産ライン全体の情報を分析し、状況を把握することを可能にする。
適用事例3:システム稼働監視(予兆検知)
システム運用時、サーバやPC、ルータなど、多数の機器から膨大なログが出力される。このログをすべてDBに保存し、分析することは困難。そこでストリームデータ処理により、出力されるログをリアルタイムに分析することで、高度な予兆検知と復旧検知の自動化を実現することができる。
田村氏は、「uCosminexus SDPを導入した企業では、10分かかっていた障害の発生検知を30秒に、2時間かかっていた復旧検知を10分に短縮することができた」と話している。
適用事例4:ウェブ業務処理管理
レスポンス時間や業務処理件数など、業務アプリケーションの稼働状況をリアルタイムにモニタリングすることで、業務レベルの異常を迅速に検出することが可能。業務視点の見える化を実現することで、障害の発生を未然に防止することができる。