企業がテクノロジのアーリーアダプターになるべき時--5つの見極めポイント - (page 2)

Brian Woodrick (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2012-04-27 07:30

#3:メリットが大きい時

 新規テクノロジを早期に採用するということは、慎重に行った場合には競合他社に対する大きなアドバンテージとなる。まず、自社の業務のなかから、テクノロジの導入による効果が大きそうな分野を洗い出そう。例えば、クラウドベースの新たなセキュリティオプションはIT部門のコストや手間を劇的に低減できるのではないだろうか?また、新たなリード管理システムによって、従業員の生産性が向上し、収益の創出につながる取り組みも増加するのではないだろうか?新たなテクノロジによって企業収益に最大の効果がもたらされる分野を洗い出せたのであれば、該当テクノロジに関する調査を行おう。そして、最適と思えるテクノロジを確定できたのであれば、そのテクノロジを導入するための並行アプローチを計画するのである。その計画は導入プロセスのための計画と、新たなテクノロジの効果が実証されるまでの間、導入前に利用していたものを保護するためのバックアップ計画の2つで構成されるはずだ。

#4:変化をもたらすうえで適切な時である

 新たなテクノロジを導入する際の苦労の半分は、そのテクノロジを毎日使うことになる人々からいかにして支持を取り付けるのかにある。新たなソフトウェアやテクノロジを導入するタイミングは、大規模プロジェクトの途中や、納期直前で作業を完了させようと四苦八苦している時よりも、新部門の立ち上げ時や、チームメンバーの追加時、あるいは単なる新プロジェクトの立ち上げ時の方が適している。自社の業務が、現在どういった状況にあるのかに目を向け、今が新しいものの導入に適しているのか、あるいは数カ月後に予定されているもののなかに、導入を容易にするような何かがないかどうかを判断してほしい。

#5:容易に試用できる時である

 あなたの採用する新たなテクノロジをユーザーが受け入れ、使いこなせるようになるということを望んでいるのであれば、既存のプロセスを根本から変えてしまうのではなく、プロセスの改善やちょっとした変化を促すようなレベルに抑えておくのがよいだろう。また、テクノロジのアーリーアダプターになろうとするのであれば、少しずつ変化をもたらしながら、その過程で反応を逐一見極めていける状況を作り上げるよう検討すべきである。該当テクノロジが自社のニーズにぴったり見合っているかどうかを判断できないのであれば、何らかのかたちで試用できるよう交渉を試みてほしい。ここでの目標は、該当テクノロジが日々の業務にどう役立つのかについて、時間やリソース、予算を大々的に投入する前に見極めるということである。

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