日本MS、機能を大幅に強化した「System Center」の新版を投入

三浦優子 2013年01月21日 18時14分

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 日本マイクロソフトは1月21日、システム管理製品に関する記者説明会を開催。米国で1月15日に発表された「System Center 2012 Service Pack1」をはじめ、強化された「Windows Intune」のポイントと導入事例などを紹介した。クラウドをシステムの一部として管理する機能や、パソコン、タブレット、スマートフォンなどデバイス管理機能が大幅に強化されている。

梅田成二氏
梅田成二氏

 システム管理製品を強化する前段として、日本マイクロソフトでは、昨年「Windows Server 2012」発売以降の市場の変化について、「前バージョンWindows Server 2008 R2と比較して、導入数は21%増、Hyper-V対応アプリケーションが24%増、パートナーエンジニア数が41%増で、特に評価版ダウンロード数が318%増と大幅に増加している。市場も大きく変化し、3期連続でHyper-VがVMwareのシェアを追い抜いた」(日本マイクロソフト 業務執行役員 サーバープラットフォームビジネス本部 本部長 梅田成二氏)と説明した。

 また、昨年から提唱するビジョン「Cloud OS」についても言及し、「Cloud OSはITシステムを取り巻く環境の変化に合わせ、オンプレミス、パブリッククラウド、プライベートクラウドを一つのシステムとして管理するビジョン。こうした環境の変化によってシステム管理環境にも新しい機能が必要となる」(梅田氏)と、新たなシステム管理が必要となっている背景を説明した。

 導入事例として物流ソリューションを提供するロジコムを紹介。災害、停電などにあっても事業を継続するため、ハードウェア障害から迅速復旧を目指し、Windows Server 2012のHyper-Vレプリカ機能を活用して新システムを構築したが、仮想化技術による集約で、1台で災害対策サイトを構築した。OSの標準機能を利用したため、コストも安価で、約2週間と短期間でのシステム構築に実現したという。

 こうした新しいタイプのシステムに対応したシステム管理製品が、System Center 2012 SP1だ。ITをサービス化するプライベートクラウドの構築、PCとデバイスのライフサイクル管理という基本コンセプトはそのままだが、クラウド基盤としてのWindows Server 2012に対応する。

 さらに、オンプレミスだけでなく、クラウドをシステムの一部として組み込んで管理することができる。自社データセンター、サービスプロバイダーのホスティングサービス、Windows Azure上のクラウドベースのアプリケーションやリソースを集中管理し、サービスプロバイダーのクラウド処理容量と管理機能を自社運用に取り込み、企業はデータセンター能力拡張を実現する——このようにデータセンター利用環境が大きく変革するという。

 Windows Intuneとの連携ではPCおよびモバイルデバイス管理が拡大し、iPad、iPhoneまでも一元管理することが可能となる。

 早期導入ユーザーとしては、三井物産ではサーバ統合を実践する際にプライベートクラウドを導入。System Center 2012によって仮想マシンの運用管理効率化、Orchestratorによる外部システムとの自動連携を含むITサービスプロビジョニングの自動化などを実現している。

 日本上下水道設計では、ソフトウェアサービスと社内基幹システムにおいて、クラウドを使った柔軟なインフラ基盤を構築した。System Center 2012によって仮想化基盤を活用してシステムの地理的な依存性を排除した災害対策サイトを構築し、Hyper-Vのみならず既存のVMware管理やハードウェア、アプリケーションの監視まで一元管理することを実現した。

 サーバ製品の構成としては、「System Center 2012 Standard」は1台の物理サーバー上で二つまでのサーバオペレーティングシステム環境(OSE)を管理し、参考価格は1ライセンスあたり18万8100円。1台の物理サーバ上で無制限のOSEを管理できる「System Center 2012 Datacenter」は1ライセンスあたり51万2400円。

  • System Center 2012 SP1サーバ製品の構成

  • サーバのためのスイート製品

 クライアント製品「System Center 2012 Configuration Manager」の参考価格は9000円、「同Endpoint Protection」は3276円、「同Client Management Suite」は1万6200円。

 Windows Intuneは1ユーザーライセンスあたり5台までのデバイス管理が可能で、System Center 2012 Configuration Manager、System Center 2012 Endpoint Protectionの利用権利を同梱し、Windows Software Assurance(Windows SA)の有無を選択することが出来る。SAを選択した場合はユーザーあたり月額900円、SA無しの場合はユーザーあたり月額490円。

  • クライアント製品の構成

  • Windows Intuneのライセンス

 Cloud OSビジョンに賛同する導入支援パートナー企業として、富士通、NEC、日立システムズ、デル、大塚商会などが挙げられた。

 マイクロソフト側でもエンタープライズ営業本部内に、プライベートクラウドを専門に販売するスペシャリストを集めたセールスチームを編成。評価を支援するステップバイステップのガイドの提供などの支援も行っていく計画だ。

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