「これまではデータをHadoop側からDWH側に持ってくる際にボトルネックが起こっていた。しかし、新製品は業界で初めてHadoopとのリアルタイムを実現したことで、DWHデータフィールドで起こっていたボトルネックを解消することができた。しかも、データ分析作業はExcelを利用できることで、新たに人を育てることなくデータのビジュアライズ化を実現する。サーバ側も世界で最も売れているラックマウントのProLiant DL360p Gen8を採用することで、サーバ運用の簡便性も高める作りとなっている」(日本HP エンタープライズ・インフラストラクチャー事業統括 サーバ&ネットワーク製品統括本部 統括本部長 橘一徳氏)
HP AppSystem for SQL Server 2012 Parallel Data Warehouse
日本マイクロソフト側でも「お客様の話を聞くと、おおよそ7割がデータを即時利用せず、早くても週次、月次、3カ月単位で非構造データをため込んでいる。この要因のひとつがハードウェアのパフォーマンスが足りないため。今回の提携で大量データの高速処理を実現し、データ分析に使い慣れたExcelを活用することでビッグデータの“民主化”を実現する」(日本マイクロソフト 業務執行役員 サーバプラットフォームビジネス本部 本部長 梅田成二氏)と、今回の協業でビッグデータを活用に拍車がかかるとの見通しを示している。
日本HPと日本マイクロソフトは、これまでのデータベース分野での協業として、最大限の性能を引き出す「Microsoft SQL Server」と対称型マルチプロセッシング(SMP)サーバの最適構成「Microsoft SQL Server Fast Track Data Warehouse」のリファレンスモデル、フラッシュメモリストレージ(SSD)とハイエンドサーバを組み合わせたアプライアンス製品「Microsoft SQL Server SSD Appliance」などを提供してきた。