Hewlett-Packard(HP)は6月25日、中国・北京にて初となる「HP World Tour」を開催し、CEOのメグ・ホイットマン(Meg Whitman)氏らによるキーノートスピーチを行った。メディアだけでなく中国の顧客なども対象にしたもので、2000人余りが会場に詰めかけた。
HPは、1995年に中国に進出。中国初の米国系ハイテクジョイントベンチャーとして発足した。これまでを振り返り、「HPは中国とすばらしい業績を達成してきた。この最先端のテクノロジとイノベーションを活用して一緒に成長し、社会への貢献も達成できた。次の10年は、変化はより加速的になるだろう。企業に大きな変革をもたらす大きな機会につながる。われわれは中国の経済に貢献していくことをコミットしていく。中国モデルの変革に強力していく。スマートシティも支援する」とした。
ホイットマン氏は、挨拶の冒頭でHP World Tourの第1回めに中国を選んだ理由を語り「この市場はHPにとって非常に重要だから。中国にも戻れて嬉しい。私は何度も訪れており、いつも感銘を受けている」と切り出した。
さらに、「中国のために中国にプレゼンス(存在感)を置くということを申し伝えたい。いま、エキサイティングな時期でビジネスの世界は変わっている。中国も同じ。最も強調したい点は、パートナーシップが重要だということ。(中国は)ベストなテクノロジパートナーだと思っている。率直に言って、お客様がいなければわれわれの存在意義はない。皆様の声を聞き、耳を傾けてきた。皆様の問題を解決し、市場で勝てるようなものを提供したい。われわれはこれまでITの世界においても支援してきたし、新しい世界も支援できる。ハードウェアにもソフトウェアにもセキュリティ、ビッグデータにも強い」とし、中国のゲストに対し強くアピールした。
スピーチの中で、ビジネスパートナーとして中国最大手のITソリューション・サービスプロバイダのNeusoftや中国パネル大手のBOE(京東方)のエクゼクティブらが登壇。ホイットマン氏と握手した。
また、ホイットマン氏は今後について、「新しいITを一緒につくっていく。HPの戦略は、非常に単純なもの。新しいスタイルのITのソリューションを手強するということ。皆様が成功する手助けをする。私たちは、スーパーマンでなければならない。皆がヒーローになれるようにサポートしていく」と熱く語った。
「世界中のお客様と接しているので、そこに機会がある」とグローバル企業の強みを押し出す。「ベストテクノロジパートナーになり、一緒に未来のエンタープライズをつくりたい。持続可能な成長を中国のために手伝っていきたい。問題や課題があればぜひ私たちのところに来てほしい。HPがどういうことをやってきたか考えていただきたい。ほかの企業ではこういったことは達成できない。一緒に未来を獲得しましょう」と呼びかけた。
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