可視化されたデータをドリルダウン
一方、SAS 9.4に対応した第1弾製品として投入するVisual Analytics 6.2は、ビジュアルデータ探索ソフトウェアで、2012年3月に発売以来、今回が3度目のメジャーアップグレードになる。
ビジネスインテリジェンス(BI)機能を持ちながらも、アナリティクスのライフサイクルにおけるデータ探索とモデル開発のプロセスを高速化し、分析結果をグラフィカル、リアルタイムに共有できる機能を持つという。
アナリティクス機能では、ディシジョンツリーと需要変動要因を利用した時系列予測、予測シミュレーション機能をサポート。グラフィカルな画面テーマと、テーマのカスタマイズ機能などを強化したレポーティング機能なども特徴となっている。
Red Hat Enterprise Linux 6とSUSE Linux Enterprise Server 11に加えて、Windowsの64ビット版も新たにサポートした。Visual Analytics 6.2の価格は最小構成で850万円から。
SAS Institute Japan マーケティング&ビジネス推進本部ビジネスアナリティクス推進グループ 担当マネージャー 藤野誠一郎氏
SAS Institute Japan マーケティング&ビジネス推進本部ビジネスアナリティクス推進グループ 担当マネージャー 藤野誠一郎氏はVisual Analytics 6.2についてこう語った。
「SASが提供するアナリティクスツールは35年間継承してきたものであり、今回のVisual Analytics 6.2によって、統計知識を持たない人でも高度な分析ができ、アナリティクスをはじめるための方法論や導入するツールに迷っているユーザーに最適なものを提供できる。ひとつの業務を改善するという明確な目的を持ち、企画、データ探索、変数作成、モデル構築という4つのステップからアナリティクスを実施してみることを提案していく」
同社では5月から、ユーザー企業を対象にした「アナリティクススタートアップワークショップ」を開催。それにあわせて4ステップアナリティクス導入支援サービスを提供。「これまでに20社以上が4ステップアナリティクス導入支援サービスを利用している」(藤野氏)という。
Visual Analytics 6.2の画面