データサイエンティスト講座

統計解析ソフト「R」を使う--環境構築と利用方法の基本 - (page 4)

伊藤徹郎(ALBERT)

2014-05-27 07:30

Rのパッケージ利用について

 Rを利用する最大のメリットは統計解析を手軽に実行可能な点だと思います。CRANというサイトに多くのパッケージが公開されており、それをインストールし、実行することで誰でもさまざまな統計解析ができます。本日はそのパッケージのインストール方法と実行方法についてご紹介します。

 Rのパッケージのインストール方法は非常に簡単です。まず、Rを起動し、メニュー内にある「パッケージ」を選択します。同メニュー内にある「パッケージのインストール」を選択すると、CRANのミラーサイトを選択する画面が現れます。そちらを選択すると、後は読み込みたいパッケージを選択し、インストールすることができます。



 ただし、パッケージ名が表示されているだけなので、どのパッケージがどのような分析に対応しているのかは別途調べておく必要があります。

 また、すでにインストールしたいパッケージ名が判明している場合は、次のようなコードを実行することでRにパッケージをインストールすることができます。

 Install.packages(“パッケージ名”)

 インストールしたパッケージを利用したい場合は、

 Library(パッケージ名)

 を実行することで、パッケージ内の様々な関数を実行することができます。

 主な分析用のパッケージは下記のようなものがあります。


 今回はデータを分析する前の環境構築とRの基本的な使い方について説明しました。今後の連載では、実際にパッケージとデータセットを用いて分析し、どのように結果を解釈していくかなどを紹介します。

伊藤徹郎
金融機関で営業からモバイル開発までの幅広く経験。その後、ALBERTにデータ分析者として参画。レコメンデーションのアルゴリズム開発やECサイト、小売りなどのCRM分析、広告分析など、幅広いデータをあつかう。Tokyo.Rなどの社外コミュニティでも活動中。

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