EMC、データ保護関連で新製品--“サービスとしてのデータ保護”の時代に

中城朋大 (インサイト) 2014年06月06日 16時10分

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 EMCジャパンは6月4日、「Data Protection Suite」などのデータ保護関連製品の提供を開始した。中堅中小市場向けユニファイドストレージ「VNXe3200」や重複除外バックアップストレージ「Data Domain DD2200」、Data Domain向けのOS新版「Data Domain Operating System(DDOS)5.5」の提供も開始した。

Dmitri Chen氏
EMC アジア太平洋日本地域 DPA事業本部 営業担当バイスプレジデント Dmitri Chen氏
P.K. Gupta氏
EMC アジア太平洋日本 DPA事業本部 シニアディレクター兼チーフアーキテクト Pushpendra Kumar Gupta氏

 EMCのアジア太平洋日本地域 DPA事業本部 営業担当バイスプレジデントのDmitri Chen氏は「EMCのデータ保護製品は、物理環境や仮想環境、クラウド環境のすべてで継続的な可用性の管理からアーカイブまでを展開できる。“サービスとしてのデータ保護(Data Protection as a Service:DPaaS)”を実現できる」とアピールした。

 DPaaSは「アプリケーション管理者によるセルフサービスのデータ保護」「クロスプレミスでの可用性と管理性」「継続的データ保護(Continuous Data Protection:CDP)と可用性」で実現できるという。

 EMCのアジア太平洋日本 DPA事業本部 シニアディレクター兼チーフアーキテクトのPushpendra Kumar Gupta氏が具体的な機能や製品を紹介した。データ保護製品スイートのData Protection Suiteには、重複排除バックアップアプライアンス「EMC Avamar 7.1」や統合型バックアップリカバリソフトウェア「EMC Networker 8.1」が含まれる。

 Avamar 7.1では、クラウド管理ソフトウェア「VMware vCloud Director」との統合により、クラウド環境対応を強化した。あらたにリポジトリを設定することで、各テナントごとにバックアップを割り当てて実行できるマルチテナント機能を搭載した。

 Data Domainと統合することでPCから仮想環境、クラウド、エンタープライズアプリケーションといったすべてのワークロードに対応可能になった。これらワークロードのすべてについて、バックアップ環境を統合、災害対策のためのレプリケーション、データセンターの効率性向上を実現できるという。

 Networker 8.1は、プライマリストレージとの高度な統合と、NAS環境でのスナップショット管理のサポート強化で対応製品が拡大。具体的には「Isilon」や「VNX」、NetAppアレイに新たに対応した。仮想化環境管理サーバ「Microsoft System Center Virtual Machine Manager(SCVMM)」向けプラグインを提供するなど、ハイパーバイザ「Hyper-V」向けの機能強化を図った。

 DDOS 5.5では、セキュアなマルチテナント機能が追加された。企業が所有、稼働させるプライベートクラウドやサービスプロバイダーが展開するパブリッククラウドなどをマルチテナント環境で提供できる。「Data Domain Boost for Enterprise Applications」という新機能でOracleやSAPのアプリケーション、インメモリデータベース「SAP HANA」プラットフォーム、データベースの「IBM DB2」や「Microsoft SQL Server」でアプリケーション管理者がセルフサービスでバックアップ、リカバリできるようになった。

 データ保護関連としては、遠距離間の異機種混在ストレージ環境にあるデータセンター同士を連携できる、仮想化ストレージ「EMC VPLEX」とデータ保護ソフトウェア「EMC RecoveryPoint」の連携ソリューションも提供する。

 VPLEXを2台同期稼働させることで継続的に可用性を担保するための「VPLEX Metro」と、リモートレプリケーションとCDPのRecoveryPointを統合させた「MetroPoint」構成で基幹業務アプリケーションでの事業継続性を実現できるという。距離の違いに左右されずに包括的に運用管理でき、災害復旧(DR)機能を実現すると説明している。

渡辺浩二氏
EMCジャパン マーケティング本部 フィールドマーケティング部長 渡辺浩二氏

 VNXe3200について、EMCジャパン マーケティング本部 フィールドマーケティング部長の渡辺浩二氏は「大規模環境向けストレージのVNXシリーズの性能を継承した製品。VNXeシリーズの上位機種と見るよりもVNXシリーズの下位機種と言える」と解説した。

 VNXe3200はエントリモデルだが、大規模環境向けで使われているマルチコア最適化機能(MCx)を搭載している。従来のVNXeシリーズと比べて、仮想環境上でのアプリケーションやメールアプリケーションの性能が3倍に向上していることも強調した。対応するプロトコルはFibre Channel(FC)、iSCSI、NFS、CIFS。

 Data Domain DD2200は、DDOS 5.5を搭載したエントリモデル。最大860Tバイトの論理容量となっており、性能は1時間あたり最大4.7Tバイトの書き込みが可能であり、同時書込数は最大60、同時読込数は16までとなっている。エントリモデルだが、ミドルレンジモデル「Data Domain DD620」の2倍のキャパシティ、3倍のパフォーマンス、2倍のストリーム数という。

 税別価格はVNXe3200が126万5000円から、Data Domain DD2200が220万円から。

VPLEXとRecoveryPointの連携
VPLEXとRecoveryPointの連携

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