Swiftとスクリプティング言語に関する興味深い議論がなされている投稿もあった。Clark's Tech Blogを運営するClark Goble氏はSwiftの紹介と、そのパフォーマンスの初期調査に関する複数の長文を投稿している。また同氏は、GitHubにアクセスし、そこにある驚くほど大量のSwiftコードを見てみるようアドバイスしてもいる。
私の目にはとても読みやすく感じられる。Objective-Cに慣れ親しんだ一部の人々からは、冗長性がないために読みづらいという声があがっているのは承知している。しかし、私はそのようには感じない。むしろ実際のところ、あまりにも冗長なCocoaの命名規則がいまだに採用されているという点に不満を感じている。Cocoaは、よく使用されるクラスやメソッドに簡潔な名前を付けるべきという規則にちゃんと従っていない(特に文字列操作に関するもの)ように感じられる。
Dr. Drangという名前で知られているプログラマーはブログ投稿で、「OS X Yosemite」におけるアプリケーションのスクリプティング手法として、「AppleScript」と同様にJavaScriptも使用できるようになるという興味深い指摘をしている。
私はJavaScriptの大ファンというわけではないものの、この言語がAppleScriptよりもよく利用されているのは間違いない。私はAppleScriptに精通するようになったが、それはOS XではAppleScriptしか利用できなかったためであり、必ずしも好きで使っているわけではない。
とは言うものの、悪魔は細部に宿るのだ。AppleScript最大の問題は常に、それを実装するアプリケーションに存在している。各アプリケーションはどの機能を外部から呼び出せるようにし、それらを何と呼ぶのかを決定することになる。つまり、さまざまなアプリケーション内の辞書に存在するさまざまな見出し語の検索という似たような問題に直面するわけだ。この問題がJavaScriptで解決するとは思えない。
上述したGoble氏も、Swiftがリリースされた際に、「JavaScript for Automation」を利用するかどうかを決めかねている。
私はまだ、Swiftを用いたスクリプティングを試してはいない。しかし、「REPL」(CUIによる対話型実行環境)や「Playgrounds」(GUIによる対話型実行環境)によって、気軽にスクリプティングを使用できるという大きな柔軟性が与えられる。さらに、AppleのJavaScriptは独自のScripting Bridgeを使用しているようであるため、JavaScriptを使用してもSwiftほどのメリットは感じられないだろう。このため、私はJavaScript for Automationをまだ試していない。また、OS X Yosemiteのベータ版はまだ荒削りであり、起動してみようと思うだけの有用性が感じられないのだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。