ソフトウェアのUNIVERGE PF6700は、仮想スイッチに設定する「オーバーレイエージェント」、オーバーレイネットワークと外部ネットワークを中継する「オーバーレイゲートウェイ」、宛先不明データを処理する「オーバーレイリフレクター」、各ソフトウェアと連携してオーバーレイネットワークを制御する「オーバーレイコントローラ」で構成される。
UNIVERGE PF6700は、IaaS基盤として環境構築管理ソフトウェアの「OpenStack」やハイパーバイザ「KVM」を活用した大規模なデータセンターを運営する企業での利用を想定している。税別価格は505万円から。9月末から出荷する。

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そのほか、従来技術により構築された既存ネットワークシステムとSDN対応の環境を統合管理する「ネットワーク運用自動化ソリューション」の販売も開始する。従来技術のスイッチやファイアウォール、負荷分散(ロードバランサ)に加えて、SDN対応のスイッチやルータを制御でき、SDN Ready製品やUNIVERGE PF6700を採用して、段階的にSDN環境平行する場合の運用負荷も軽減できるという。税別価格は280万円から。9月末から出荷する。
国内外200システム以上のSDN導入実績をもとにしたコンサルティングサービスも提供する。従来のネットワークSEに加えて、上期中に新たに100人のSDN対応SEを専任者として育成する。加えて、営業職向けのSDN教育を拡大し、現在、800人で構成する販売体制を2015年には販売パートナーを含めて2000人体制に強化する。「来年度からはグローバルへの対応も図っていく」とした。SDNコンサルティングサービスでは、「ネットワーク戦略の策定支援」「現状/課題分析支援」「実施ステップ策定支援」「RFP案作成支援」で構成。税別価格は100万円からとなっている。
同社は、2011年は世界初のOpenFlow対応製品を発売。2013年7月には「NEC SDN Solutions」としてSDNでのソリューション体系を発表するといった経緯がある。2014年度にSDN領域で約200億円の事業規模があり、2015年度には500億円規模に成長させる考えだ。