「ダウンは許されない。信頼性が大切だ」とZornio氏。Dellは同社と20年にわたる関係を構築しており、制御施設で使われていたプロプライエタリなシステムからオープンシステムに切り替える際にもDellを採用した。
最近では、Dellのコンバージドインフラ「PowerEdge VRTX」を利用して、特定業務向けアプリケーションの実装時間を数時間レベルに短縮した。なぜDellなのかという問いに対し、Zornio氏は「グローバルに拠点があること、デリバリモデルの透明性、サイバーセキュリティ懸念への対応などの課題に対し共同で作業ができること」と答えた。
Dell氏と話すEmersonのPeter Zornio氏
Dellは1年前からトランスフォーム(変革)、コネクト(接続)、インフォーム(情報と通知)、プロテクト(保護)の4つを顧客の重要課題として、これに合わせた製品やソリューション開発を進めている。Dell氏はこの4つについて、この1年の成果を並べた。
データセンターが「ソフトウェア定義」から「ソフトウェアベース」へ
1つ目のトランスフォームでは、今年のテーマは「将来に対応するITソリューション」となる。「ソフトウェア定義のデータセンターから、ソフトウェアベースのデータセンターに移行しつつある」とDell氏。
「データセンターのサイロを管理するソフトウェアから、サイロが取り払われ、コンピューティング、ネットワーク、ストレージがソフトウェアが動く1つの箱の中に入る」と違いを説明した。これにより、実装やアップデートが容易で敏捷さ、効率、拡張性などのメリットを得られるという。
新製品のPowerEdge FX2は13世代となり、2Uラックシャーシに冷却、電源、ネットワーク、PCIスロットなどを搭載、36個のマイクロプロセッサコアを持ち、ストレージは最大100TBをサポートする。ソフトウェア定義ストレージプラットフォーム、スケールアップアプリケーションなどに最適という。
VRTXよりパワーアップ、エンタープライズを狙う最新のコンバージドインフラ「PowerEdge FX2」
サーバではまた、Intel Xeonベースの13世代PowerEdgeサーバを土台に「Dell Open Networking」「Dell Software」を組み合わせてネットワーク機能の仮想化を実現する「Dell Network Function Virtualization Platform」も発表した。テレコム企業が機能を仮想化するのを支援するプラットフォームとなる。