4月の発売がほぼ確実とみられる「Apple Watch」に関連しそうなニュースをひとつ紹介する。
中国の富裕層を対象にした「Hurun Chinese Luxury Consumer Survey」という調査の最新版の結果が米国時間1月29日に公表されていた。下掲のグラフ(図1)の通りで、男女ともAppleを「贈り物に使いたい製品のブランド」に挙げた人が最も多かったという。
しかも、比較の相手がLouis VuittonやGucci、Chanel、Dior、Hermesなど世界有数のラグジュアリーブランドで、それらを抑えてのトップ、というのだから畏れいる(Apple Insiderの記事には、この調査の対象について「1000万元=160万ドルの以上の資産がある400人弱」との説明がある)。
図1
Appleの第1四半期(2014年10~12月期)決算に関連して、「中国市場での売り上げが161億ドル(前年比70%増、世界全体の2割以上)に達した」、「中国のスマートフォン市場でもAppleがメーカー別の販売台数シェアで首位に立った」といった類いのニュースは目にしていた。また2013年秋にAngela Ahrendts(元Burberryグループ最高経営責任者=CEO)のApple Store責任者起用が発表された際、抜擢の理由のひとつに同氏の中国での事業拡大の実績が挙げられていたのも憶えている。
それにもかかわわらず、「Chanel、Hermes、Apple…」といった比較を目にするといまだに違和感を憶えてしまうのは、普段「AGAF(Apple、Google、Amazon、Facebook)」といった切り口のニュース記事ばかり目にしているせいか、それともいわゆるラグジュアリーブランドとは無縁な暮らしを長く続けてきているせいか……。
それはさておき。
Hurunのレポートには、あとふたつ興味深い指摘がある。