ちなみに、IntelのIoT事業部門の売上高は、2014年で20億ドルを超え、そこにはMcAfeeのセキュリティ技術が生かされていると言う。いよいよ本格的なIoT時代を迎えようとする中で、Intel Securityグループが今後どのような先進のセキュリティソリューションを打ち出してくるか、注目しておきたい。
「業界初のハイブリッドクラウドのための統合プラットフォームを提供したい」 (ヴイエムウェア 篠原克志 マーケティング本部長)
ヴイエムウェアの篠原克志 マーケティング本部長
ヴイエムウェアが先ごろ、ハイブリッドクラウドの基盤ソフトウェア「VMware vSphere 6」はじめとした新製品群を国内で提供開始すると発表した。篠原氏の冒頭の発言は、VMware vSphere 6を端的に言い表したものである。
同社がこの日発表した新製品群は、VMware vSphere 6をはじめ、ストレージの効率的な利用を実現する「VMware Virtual SAN 6」および「Virtual Volumes」、VMware環境上にOpenStackを実装できる「VMware Integrated OpenStack」など。これら新製品群の内容については関連記事を参照いただくとして、ここでは篠原氏が語ったVMware vSphere 6のコンセプトに注目したい。
「企業を取り巻くビジネス環境がめまぐるしく変化する中、ITはクラウド利用をはじめとしてそうした変化に迅速に対応することが強く求められるようになってきた。そこで当社が提案しているのが、“Software Defined Data Center(SDDC)”という考え方だ」
「SDDCは、サーバに適用してきた仮想化技術をストレージやネットワークにも広げ、プライベートクラウドでもパブリッククラウドでも、さまざまなアプリケーションを単一のプラットフォームであるハイブリッドクラウド上で利用できるようにしようという考え方だ。VMware vSphere 6はこのSDDCを実現するものである」
こう語った篠原氏は、さらに今後のVMware vSphereの方向性についても、「One Cloud」「Any Application」「Any Device」といった姿勢を貫いていくことを明言した。
VMware vSphere 6は2011年以来のメジャーバージョンアップとなり、過去最大規模の機能拡充を図ったと言う。まさしく「サーバ仮想化ソフト」から「クラウド基盤ソフト」へと進化した形だ。サーバ仮想化ソフトで確固たる地位を築いたヴイエムウェアが、クラウド市場でも大きく躍進することができるか。同社にとっても正念場を迎えていると言えそうだ。