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海外コメンタリー

IT企業10社のM&A戦略--スタートアップの出口戦略ガイド(前編)

Conner Forrest (TechRepublic) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2015-06-17 06:15

 起業家が投資家にプレゼンテーションを行う場面を想像してほしい。

 自信たっぷりに導入部を終えたら、そのスタートアップ企業がターゲットとするニーズや課題と、それをどう解決するかを提示する。次に、ビジネスモデル、市場規模、そして実際に収益を上げる方法についての詳しい説明が続く。

 このプレゼンテーションは終わりに向けてますます盛り上がっていく。最後には、もっとも重要なポイントを説明しなくてはならない。つまり出口戦略だ。この問題をどう位置づけるかによって、投資家はその起業家がどのくらい現実的な視点を持っているかを理解し、その投資から利益を上げられるかどうかを判断する。

 株式公開も悪い選択ではないが、IPOを目指す創業者は長い間苦労することになる。また、IPOを行うには規制の壁をいくつもクリアする必要がある場合も多いし、事業がよほど成長していない限り正当化できない。

 残る選択肢は買収だ。

 最終的な出口が買収になる可能性が高い場合は、投資家に対して、買収元になる可能性が高い企業を具体的に挙げ、その理由を説明する必要がある。

 この記事では、そんな場面を乗り切るための情報として、大手テクノロジ企業10社の買収戦略についてまとめる。

1.Google:謎多き企業

 Googleはテクノロジ業界でもっとも買収が多い企業のひとつだ。同社はこれまでに、数千億ドルを投じて180社以上の企業を買収している。しかし表面的には、GoogleにはM&A戦略などないように見える。

 「Googleは、戦略を知ることがもっとも難しい企業の1つだ」と、Forrester ResearchのAndrew Bartels氏は言う。「これは、Google幹部の思想が『多くのことを試して早く失敗する』というものだからだ。これは、同社が幅広い分野で買収を行い、何かを試みて、その事業を継続しない決断も早めに下すということだ」

 しかし、判断が難しい中にもある程度の法則はある。GoogleはM&A戦略で、次の3つを追求している。

  1. 人材
  2. Googleの中核事業である検索に直接関係のある事業
  3. 未来のテクノロジに対する戦略的な投資

 まず、人材についての側面を見てみよう。Googleの買収戦略について書いたTimeの記事によれば、同社は2006年から2014年までに、買収を通じて221人のスタートアップ企業の創業者を獲得した。

 「Googleの買収戦略でもっとも重視されてきたのは、常に人材だった」と、New Enterprise AssociatesのパートナーJon Sakoda氏は述べている。「同社は買収の大半で優れた人材を獲得しており、その多くは専門的な分野を持っている」

 そういった優れた人材の多くは、独自の製品と価値のある提案を持つスタートアップ企業を起業している。Googleの中核事業は検索と広告であり、同社による買収の大半は、何らかの形でそれらの中核事業に影響を与えている。

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