自社組織に適したプラットフォームの選択
VMwareは、企業が自社のシナリオに合わせてプラットフォームを選択できるよう、VICとPhoton Platformという2つのプラットフォームを用意したわけだ。従来型のワークロードやレガシーアプリケーションを抱える顧客は、VICを検討することになるはずだ。これによりアプリケーションの大改修を強いられずに、容易な移行を実現するパスがもたらされる。そして、このテクノロジは永続的かつ複雑なネットワークトポロジーをサポートするため、既存のアプリケーションに与える影響を最小限にしながらコンテナ化が可能になる。コンテナのエコシステムから見た場合、これらはVMではなくコンテナとなるため、クラウドネイティブなアプリケーションとの相互運用が可能になる。
Photon Platformは、クラウドネイティブという原則に基づき、過去の因習にとらわれないグリーンフィールドアプリケーションの配備を見据えたものだ。このテクノロジの集合体によって、迅速なスケールアップが可能になるとともに、コンテナ化された近代的なアプリケーションの持つアジリティとスピードが実現できるのだ。
これらのテクノロジへの投資に踏み切るべきか?
今のところは、腰を据えて動向を見極めるのが最善の戦略と言えるだろう。VMwareはOSを開発した経験を持ち合わせていない。そして、Photon Platformはまだできて間もないため、大々的な採用に向けた準備が整っていない可能性もある。その一方でVICは、VMwareのコンテナ化テクノロジに向けた低リスクなパスを提供する。顧客は投資の前に双方の選択肢を注意深く評価するべきだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。