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「昭和版インダストリー4.0」から脱却する必要はあるか--SAS 堀田社長 - (page 3)

怒賀新也 (編集部)

2016-04-11 08:03

--今後、ITを核にした売り上げを探る企業も出てきます。

 コピー機などは多数のセンサで成り立っています。紙が詰まったときに故障個所がわかるのも、センサが検知しているからです。それをネットワークにつなげ、データを分析してトナーの交換時期を予測して代替品を納品するといったイメージのビジネスも今後増えてくるでしょう。最終製品のスマート化はIoTにおける注目テーマです。

 話題のFinTechにも絡んできますが、自動車に取り付けたセンサを参照して乱暴な運転をしているかどうかを把握したり、免許の色などを考慮した上で、損害保険の料率をリアルタイムに計算するといったサービスもあるでしょう。

 どのようなケースであれ、SASは集まったデータを分析することにおいては断トツに優れています。サービスのインテリジェンス化時代にも、その強みを生かしていく考えです。

--東京五輪が開催する2020年に向けて、どのようなビジョンがありますか。

 経済合理性を超えたところで、社会インフラを構築していくような視点を持っていたいと思います。昨年、長距離バスの大きな事故がありました。(居眠りなどが事故原因であるならば)人工知能などを駆使した自動運転車ならば事故はなくなると考えられます。

 もちろん、道路は国土交通省、信号は警察庁といったように、管轄となる省庁も違うなど、一筋縄にはいかないとは思いますが、ものごとがつながっていく社会の利点を生かしていくことが重要です。

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