Suh氏は、Intelligent Cloud事業における営業利益の低下は、クラウドサービスの利益マージンがオンプレミスのソフトウェアよりも低いせいだが、Azureの成長は従来から同社が扱っているソフトウェアライセンシングビジネスの成長を上回っていると述べた。Suh氏によると、同事業の営業利益が成長した一因には、より多くのサービスをAzureに移行したことが挙げられるものの、現時点ではそれ自体が「大きな原動力となっているわけではない」という。
ここで、Microsoftのファーストパーティーサービスのさらに多くをAzureに移行しても、同社の商用クラウドのランレートに影響は及ばないという点を述べておくべきだろう。というのも、Microsoftは社内部門によるAzureの使用を売上として計上するわけではないためだ。
Microsoftは同社のクラウドサービスのより多くをAzureへと移行することで、長期的なメリットを生み出せるだろう。同社の数多くの既存サービスや新規サービスが、共通するクラウドをバックエンドで用いるようになれば、理論上はインフラの共有によってハードウェア購入コストや、ソフトウェアとサービスにかかるコストの削減が可能になるはずだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。