Home DepotのCIO、Matt Carey氏
激動にある小売で顧客体験の改善に乗り出したのが、”ブリック・アンド・モルタル”の代表選手Home Depotだ。同社は全米に2200の店舗を構えるが、HPEの無線LANソリューション「Aruba」を利用して、通信キャリアAT&Tとともに店内の無線LANをリフレッシュしているところだ。毎週11店のペースでリフレッシュが進んでいるという。無線LANの一新は、顧客の購買スタイルの変化が関係ある。
「われわれのアプリのダウンロードは1300万件に達しており、アプリの利用を店内でしっかりサポートする必要がある」とHome DepotのCIO、Matt Carey氏。同社は数年前に”Interconnected Retail”として、オンラインとインストアが融合したショッピング体験の提供を戦略として打ち立てており、既に「オンラインの注文の40%はなんらかの形で店舗が関係して完了している」とのことだ。
同社は全米に2000棟の倉庫を構えており、このような物理的資産を最大活用して既存のブリッキアンドモルタル、そしてECに対して差別化を図るという。「店舗があることは競争優位になる」とCarey氏。「小売業で生き残るにあたって、早く、アジャイルに動くことは重要になっている」とも述べた。