MCMによる管理手法
さて、前回のおさらいになるが、われわれはこのMCMを実現するために、AirWatch からリリースされているアプリケーションを利用している。主なアプリケーションはAirWatch Content Lockerだが、セキュアメーラ(AirWatch Inbox) やセキュアブラウザ(AirWatch Browser) と連携することで利便性を上げている。
AirWatchアプリの機能
AirWatch各アプリ間の連携
具体的な使用例は、営業向け自社コンテンツの配信および社内コンテンツへのアクセスである。AirWatch Content Lockerを利用し、スマートデバイスから社内ネットワークドライブやSharePointへのアクセスを可能にしていることに加えて、企業コンテンツとして会社紹介資料をPDFや動画で閲覧できるよう配信している。
この配信コンテンツは、企業側が常に最新のものを準備するため、エンドユーザーが気にすることなく最新情報をお客様に提供できるようになっている。
モバイルコンテンツの配信
なお、図で示しているように、企業コンテンツとマイコンテンツに領域が分かれている。企業コンテンツには、「管理者」が配信したコンテンツを閲覧させることができる。マイコンテンツには、自社で利用している個人の共有フォルダとなっており、自身で作成したファイルやデータを閲覧できるようになる。
端末にダウンロードしたファイルは、暗号化されキャッシュとしてアプリケーション内に保存されるため、端末を紛失したとしても情報漏えいを防ぐことができる。さらにMDMの機能と併用することで、コンテンツなどの企業情報だけをリモートからワイプ(消去)することも可能だ。