
「Virut」
2007年4月に発見されたVirutは、IRCサーバへのバックドアを開いて、攻撃者にPCへのアクセス手段を与える。このウイルスにはワームに似た機能があり、取り外し可能なUSBメモリなどを含む他のネットワークドライブに自分自身をコピーして、拡散させる。
コンピュータがVirutに感染すると、攻撃者によって、他のマルウェアのインストールといった操作が遠隔から可能になる。Virutの作者は、インストールごとに課金されるソフトウェアを勝手に被害者のマシンにインストールすることで、感染したコンピュータにインストールされたアプリケーションから収益を上げるためにこれを作ったと考えられている。
Virusのターゲットは世界中に広がっているが、感染率がもっとも高いのは米国のようだ。
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