Amazon Web Services(AWS)は米国時間3月27日、2018年11月に開催した「re:Invent 2018」で披露した一連のサービスの一般提供を開始した。同社によると、「Concurrency Scaling」と「AWS App Mesh」、そして「Amazon S3 Glacier Deep Archive」ストレージクラスのほか、AMDのプロセッサを搭載した「Amazon Elastic Compute Cloud」(Amazon EC2)の新インスタンス「M5ad」と「R5ad」の一般提供を開始したという。
Concurrency Scalingは「Amazon Redshift」の新機能であり、数千単位のコンカレントユーザーからの予期できない要求に応えられるよう、自動的に容量を増減させるというものだ。
Deep Archiveは、磁気テープを廃しつつ、長期的なデータの保持要求に応えるための新たなストレージクラスだ。Deep Archiveの一般提供開始の発表に先立ち、ライバルのGoogleは3月、ストレージコストの削減に向けた、「Google Cloud Storage」の新プラン「Storage Growth Plan」を発表し、これによって企業の予算計画を見通しの良いものにしようとしている。
App Meshは、ユーザーによる通信の監視と統制をアプリケーションをまたがったかたちで可能にするサービスメッシュだ。AWSは、パートナープログラム「AWS Partner Network」(APN)の立ち上げにはTetrateとDatadog、HashiCorp、Sysdig、SignalFxが含まれていると述べている。またAWSは、高速かつ低レイテンシなローカルブロックストレージを搭載したインスタンスとして、2018年11月に提供を開始した既存の「M5a」と「R5a」インスタンスに加え、今回新たに「AMD EPYC 7000」プロセッサを搭載したM5adとR5adというインスタンスを利用可能にした。なおM5adインスタンスは、ウェブサーバやアプリサーバ、開発/テスト環境、ゲーム、ロギング、メディア処理といった、汎用目的のワークロードに向けて設計されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。