Ciscoは米国時間6月8日、「ハイブリッドワーク」をサポートすることを想定した新しい「Webex Suite」を発表した。どこからでも働けるハイブリッドワークのモデルは、新型コロナウイルスのパンデミックが収束した後も続く可能性が高い。

提供:Cisco
Webex Suiteは、ビデオ会議プラットフォームの「Webex」に多数の新機能を組み込んでいる。また、ブランドの価値を反映したWebexの新しいデザインとロゴも採用されている。
Ciscoのセキュリティおよびコラボレーション事業担当シニアバイスプレジデントでゼネラルマネージャーのJeetu Patel氏は米ZDNetに対し、「私たちは明確にインクルーシビティを重視しており、テーブルがどこにあっても、全員が同じ音声で、同じ席に着けるようにしている」と述べた。
CiscoのWebexはコラボレーションやビデオ会議の分野で、「Zoom」「Microsoft Teams」「Google Meet」といったさまざまなライバルとしのぎを削っている。
Webexはロゴを刷新しただけでなく、従業員が場所や言語、そして性格のタイプなどの要素に関係なく、生産性を維持できるよう支援する機能を追加している。
Webexは2020年9月以降、約800の新機能を追加しており、そのうち約400件は2021年3月以降に追加した。新機能の多くはバックグラウンドで実行され、ユーザーエクスペリエンスを複雑にすることなく向上させている。例えば、「オーディオインテリジェンス」がWebexプラットフォームに組み込まれ、ビデオ通話中のバックグラウンドノイズを除去するなど、リモートで共有されたワークスペースにおける会話を最適化させようとしている。そして、新たに「My Voice Only」モードで、システムがバックグラウンドのノイズをスマートに除去するようになる。
エンドツーエンドでアイデンティティを検証するなど、プラットフォームのセキュリティとプライバシーを強化する機能もある。

Meetingsに投票機能も追加された。
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新しいWebex Suiteには、企業の買収を経てプラットフォームに組み込まれた新機能もある。Ciscoは5月、大規模なライブイベント向けのイベントテクノロジープラットフォームであるSocio Labsの買収を発表した。2020年12月には、投票やクイズ、質疑応答、ゲーミフィケーションなどの機能を備えたオーディエンスエンゲージメントツールの「Slido」を買収している。これら2つのプラットフォームのツールによって、Webexは対面とオンラインでの参加を組み合わせた大規模な「ハイブリッド」イベントも含め、あらゆる規模の会議やイベントにより適したものとなった。
また、新しいWebex Suiteは、それぞれの製品を別々に購入する場合より40%低コストとなる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。