Microsoftは、「Windows 11」のガイドラインを満たさないPCについて、「Windows Insider」テスターのWindows 11を「Windows 10」に戻そうとしているようだ。同社はこのような対応の可能性について、6月に示していたが、Windows 11の一般公開までは実施しないとしていた。Windows 11は10月5日に提供が開始される。

提供:Microsoft
BetaWikiの情報としてMSPowerUserが伝えているところによると、要件を満たしていないデバイスを利用している場合、次のようなメッセージが表示される。「あなたのPCはWindows 11の最小ハードウェア要件を満たしていません。あなたのデバイスにはWindows 11のWindows Insider Programへの参加資格がありません。Windows 10をインストールして、Windows Insider ProgramのRelease Preview Channelに参加してください」
寄せられている報告によると、9月第1週の時点で、「Dev」チャネルと「Beta」チャネルのWindows Insider参加者にこのメッセージが届きはじめているという。これまでWindows Insider Programのテスターとして要件を満たさないPCでWindows 11をテストしてきたDavid Nation氏は、前日の晩にクリーンインストールしてからInsiderのオプションをクリックしたところ、PCが要件を満たしていないとのメッセージが表示されたと筆者に伝えてくれた。Insiderプログラムにサインインするリンクがまったくなかったという。
Microsoftが定めるWindows 11の最低要件は、最初から不明瞭な部分もあり、流動的な状況が続いている。同社は、セキュリティと信頼性に対する懸念から、それほど古くないと考えられるPCについても、多くをWindows 11をインストールできる対象外にするとしている。
Microsoftは米国時間8月27日、サポート対象となるプロセッサーを追加した。しかし、「抜け穴」があり、Microsoftが不適格としているPCを利用している人も、「サポートされていない状態」でWindows 11のリリースを入手し、実行できるようになっているとみられていた。「サポートされていない状態」とは、この場合、そのPCが「Windows Update」からセキュリティやドライバーのアップデートを受ける対象とならない可能性があることを意味する。
MicrosoftはWindows 10のサポートを2025年10月まで継続するとしている。Insiderプログラムの担当者は、テスターに対し、Windows 11のテストを続けたい場合は、Devチャネルから移行するよう促している。Devチャネルは、今後のWindowsのリリースに搭載されるかどうか分からない新しい機能をテストするために使われるようになる予定とされている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。