ポーラ・オルビスHD、クラウドERPでグローバル経営基盤を刷新

NO BUDGET

2022-04-18 09:44

 ポーラ・オルビスホールディングス(ポーラ・オルビスHD)は、クラウド型の統合基幹業務システム(ERP)「Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning」(Fusion Cloud ERP)と業績管理の「Oracle Fusion Cloud Enterprise Performance Management」(Fusion Cloud EPM)を導入した。システムを提供する日本オラクルと、導入を支援した日本IBMが4月14日に発表した。

 これにより、ポーラ・オルビスHDは帳簿体系の最適化とマスターデータの一元化、販売・入金処理の統合を実現。会計業務のデジタル変革(DX)を推進することで、企業統制の強化と業務の効率化を可能にする。

 日本IBMは構想策定やシステム導入、保守運用を担当。2019年1月に支援を始め、2022年1月に稼働させた。

 ポーラ・オルビスHDは、ポーラとオルビスを中核とし、幅広い消費者ニーズに対応するため、それぞれ異なるコンセプトと販売チャネル、価格帯、訴求性を持つ複数のブランドで事業ポートフォリオを構築している。

 同社は従来、財務と経理、経営管理の業務基盤として、オンプレミスの会計システムを運用してきた。同システムは導入から約10年以上が経過していた。市場の変化や新型コロナウイルス感染症の拡大といった外的環境への対応が難しくなっていた。

 ポーラ・オルビスHDでは、複数のERPソリューションを比較検討した。クラウドネーティブのSoftware as a Service(SaaS)であること、新たな法的要件に対応するための機能など最新技術を迅速に取り入れられること、運用における負荷軽減が可能であることなどから、Fusion Cloudの導入に至った。競合他社と比較してシステムをシンプルに維持できること、ライセンスや保守コスト、人的費用などを含む、総所得コスト(TCO)を抑えられる点も評価した。

 今後は、新たな基盤をグループ全体で活用し、経営管理のさらなる精度向上やプロセス・組織体制の合理化・標準化・自動化を進めていく。また、サプライチェーン(供給網)領域への拡大も視野に、さらに迅速な経営判断やグループ全体の最適化を目指す。

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