第一生命保険(第一生命)は経費精算システム向けに、システム利活用プラットフォーム「テックタッチ」を採用した。同製品を提供するテックタッチが発表した。
テックタッチはシステム画面上でリアルタイムにナビゲーションを表示するSaaS製品で、あらゆるウェブシステムの入力をアシストする。大手企業や自治体・官公庁などに導入されている。
第一生命は会計業務のデジタル化の一環として、2022年5月に経費精算システムを刷新した。同システムはパッケージシステムとして導入され、本社従業員7000人が利用することになった。しかし、従来のユーザーフレンドリーなシステムから大幅に転換したことで、新システム稼働後はユーザーからの問い合わせが集中したという。
この解決策としてデジタルアダプションプラットフォームであるテックタッチを採用することで、新システムに手を加えることなく、画面上に操作マニュアルを掲載できるようにした。
テックタッチについて同社は、使い方が非常にシンプルで分かりやすく、プログラミングの知識が一切無くても扱えることが魅力だとしている。また導入前の概念実証(PoC)の段階で、システム操作時間の大幅な削減効果が見込めることや、ユーザーと管理者の双方の利便性向上できること、事業部門が自ら感覚的に操作(開発)可能 なことを確認している。
さらに同社では、これまでは個別にマニュアルを整備・維持していたが、これからはシステム上に操作ガイドやツールチップを実装することで、社内の管理工数も大幅に削減できるとしている。
今後は、会計業務システム内でのテックタッチ展開による効果を検証しながら、システム内でのナビゲーションの提供範囲を拡充し対象システムの利用高度化を目指す。