米Sun MicrosystemsとNetBeansコミュニティはこのほど、オープンソースによる統合開発環境(IDE)「NetBeans 5.5」を公開した。netbeans.orgからダウンロードできる。
NetBeans 5.5は、サーバサイドJavaアプリケーションを開発する「(Java Platform Enterprise Edition)Java EE 5」を統合的にサポートする無償のIDE。Java Persistence APIやJAX WS 2.0生産性ツール、Subversionサポート、直感的なNetBeans GUIビルダーの拡張など、さまざまな新機能が搭載されている。
NetBeans 5.5を利用すると、Javaアプリケーションの開発やNetBeansプラットフォーム上でのリッチクライアントアプリケーションの構築が容易になるという。また、Solaris、OpenSolaris、Linux、Microsoft Windows、Apple Macintosh OS Xの間で、アプリケーションの外観や使用方法を統一することが可能になる。
NetBeans 5.5は、Java Platform Standard Edition(Java SE)、Java EE、Java Platform Micro Edition(Java ME)をサポートする。
今回の5.5では、以下の5つのパッケージが用意されている。
- NetBeans Enterprise Pack:
サービス指向アーキテクチャ (SOA) アプリケーションの記述、テスト、デバッグなどに必要なすべてのツールを追加し、開発作業を迅速化するとともに、SOAアプリケーション全体で生産性を高める - NetBeans Mobility Pack 5.5:
JSR-226を追加サポート、開発者はJava MEアプリケーションにScalable Vector Graphicsを使用できる - NetBeans Profiler 5.5:
新しいランタイム環境をサポート、Enterprise Java Beans (EJB) のプロファイリングが容易になる - NetBeans Visual Web Pack:
標準ベースのウェブアプリケーションを容易に開発可能。ビジュアル設計環境と、Ajax対応JavaServer Facesコンポーネントを備える - NetBeans C/C++ Pack (ベータ版) :
NetBeans IDEにおけるC/C++アプリケーション開発をサポートする。NetBeans IDEを特定のコンパイラやツールのセットと組み合わせ、ネイティブ・アプリケーションを構築できる