アプリケーションの実行
アプリケーションが完成したら実際に動作させてみよう。Projectビューでプロジェクトを選択し、右クリック→「Run Project」するとWEBrickが起動し、Webブラウザでアプリケーションの動作確認を行うことができる。Railsプロジェクトがメインプロジェクト(NetBeansではProjectsビューに表示されているプロジェクトのうちどれか1つをメインプロジェクトに指定することができる)に指定されている場合はツールバーのアプリケーションの実行アイコンをクリックすることでもRailsアプリケーションを実行することができる。
Rubyスクリプトのデバッグも可能なようだが残念ながら筆者の環境ではうまく動作しなかった。今後に期待したいところだ。
その他の機能
この他にも「Tools」メニューから「Ruby Gems」を選択するとRubyGemsの管理を行うためのダイアログが表示される。初期状態ではRails関連のGemのみインストールされた状態になっているが、このダイアログでGemのインストール・アンインストールやアップデートを行うことができる。
また、対話的にRubyコードを実行するためのirbを利用可能なビューが用意されている。このビューでは上下キーでヒストリ選択、TABキーで過去に入力した単語の補完が可能だったりと、なかなか使いやすい。ちょっとしたRubyスクリプトを試しに実行してみたいという場合には最適だ。
NetBeansの機能というわけではないが、NetBeansではRubyの実行環境としてJavaで実装されたJRubyを利用している。そのため、JavaのクラスをRubyから利用することができる。以下はJavaのjava.util.ArrayListクラスをJRubyで使用する例だ。
require 'java'
list = java::util::ArrayList.new
list.add("Ruby")
list.add("JRuby")
list.each{|i|
puts i
}