伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)、日本ネティーザ、SAPジャパンの3社は3月8日、共同で独自のビジネスインテリジェンス(BI)ソリューションとして導入後即時に分析できる「C-BIA(シービア、CTC Business Intelligence Appliance)」を発表、CTCが販売を開始した。
C-BIAは、日本ネティーザのデータウェアハウス(DWH)アプライアンス「Netezza TwinFin」かエントリ向けDWHアプライアンス「Netezza Skimmer」と、SAPジャパンのBIアプリケーションを組み合わせたもの。DWHに格納されているデータをSAPジャパンのBIツール「SAP BusinessObjects Explorer」による直感的な情報検索、レポーティングツール「SAP BusinessObjects Web Intelligence」の高度な分析などのレポーティング機能で、企業のあらゆるユーザー層のニーズに対応して、意思決定や情報活用力の向上を図れるとしている。
C-BIAは、BIアプリケーションが搭載されているBIアプライアンスであり、導入後すぐにユーザー企業は分析業務を開始できるという。導入からエンドユーザー教育までの期間とコストを従来の平均的なBIシステムと比較して20〜30%低減できるとしている。
Netezza Skimmerを初めて組み込んだソリューションとして、中小規模での導入を検討している企業にも利用しやすい価格ラインアップで、DWHアプライアンスの高性能と簡易性を提供できるとしている。保守サポートの窓口を一元化することで、ユーザー企業の保守にかかわる煩雑さや切り分け作業の手間も軽減できるという。
C-BIAの税別価格は1980万円から。CTCが販売とサポートを担う。CTCは周辺サービスを含めて初年度10億円の売り上げを目指す。CTCでは、総合検証センター内のDWCC(DataWarehouse BI Competency Center)にC-BIAの環境を構築、実機による導入前の検証ができるとしている。