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解禁間近の「ネット選挙」で勝つIT戦略とは--「Obama for America」に学ぶ - (page 3)

大川淳

2013-03-25 19:05

システムダウン回避へあの手この手

 災害対策でも、特筆されることがあった。「投票日の13日ほど前に、ハリケーンが、東部のデータセンターのある地域に近づいていた。これらは災害にも強く、結局はダウンしなかったのだが、Obama for Americaでは万が一に備えてバックアップの準備をしており、東海岸のデータセンターで3カ月かけて実施した。システムのバックアップ、データ量にして27TBを、9時間で西海岸のデータセンターに再現した」と、Ward氏は話す。

 システムダウンを回避するため、Obama for Americaでは「ゲームデイ」と呼ぶゲームのような訓練を実施した。「悪玉」「善玉」と役を決めて、「悪玉」はシステムを破壊し、「善玉」はそれを修復するというもの。Ward氏は「悪玉は細かいことにこだわり、できるだけ分かりにくくした方がほめられる。ここで修復方法を学ぶなどノウハウをためておけば、実際に問題が生じた時に慌てず、迅速に復旧作業などに当たれる」と指摘する。

 今回のシステム構築に携わった開発者の平均年齢は24歳。Ward氏は「まだ学生のような若者たちが多く参加し、ワイワイガヤガヤとした環境で作業を進められた。技術者として優秀な人々が集まり、膨大な数のソフトウェアがきちんと稼働し、オバマ氏は当選を果たすことができ、良好なストーリーで完結した」と振り返った。

 ネット選挙解禁が迫るといわれる日本。AWSは、1つのパブリッククラウドベンダーとして、選挙用のクラウドのノウハウ、方法論を蓄積している。日米では選挙法が異なるため、そのまま適用はできないが、AWSが日本向けに「ネット選挙ソリューション」を開発する可能性は十分ある。

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